アメリカの調査会社Sensor Towerは、2021年7月12日、同社のブログにおいて「2021年6月 世界のモバイルゲーム売上高トップ」を公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
2021年6月の全世界売上高トップはテンセントの『王者栄耀(Honor of Kings)』で、プレイヤーの支出額は約2億7700万ドル(約303億円)に達し、2020年6月から1年で約21%の成長を記録した。『王者栄耀』の売上の約95.6%は中国からのもので、次いで台湾が2%、タイが1.2%となっている。
同じくテンセントの『PUBG Mobile』は2億1,380万ドル(約234億円)の総売上高で第2位となり、2020年6月から11%の伸びを示した。『PUBG Mobile』の収益の約53.3%は、中国のローカライズ版である『Game for Peace』の収益であり、次いで米国での収益が11.2%となる。
続いてネットマーブルの『二ノ国:Cross Worlds(Ni No Kuni: Cross Worlds)』、Roblox の『Roblox』、Kingの『Candy Crush Saga』が売上高の上位を占めた。
6月のランキングトップ10アプリの売上を合計すると、約14億ドル(約1,533億円)となる。それぞれのゲームが1億ドル以上を売り上げており、単月でマイルストーンを超えたタイトル数としては記録的といえる。
Sensor Towerによると、「これは、世界各地でCOVID-19に関連した社会的規制が解除されたにもかかわらず、娯楽や生活必需品のためにモバイル機器を使用するなど、自粛期間中に身につけた新しい習慣が定着していることを裏付ける結果」と評価。
スマートフォンアプリ市場全体では、6月のApp StoreとGoogle Playで約73億ドル(約7,991億円)の売上があり、前年同月比で約10%の増加となった。