マイクロソフトがXboxにて展開している基本プレイ無料のゲームについて、商品ポスターなどの広告を組み込むことを検討していることを、Business Insiderが報じた。
YouTubeや基本プレイ無料アプリに見られるような動画広告が再生されるわけではなく、ゲーム内に広告スペースが追加される形だ。ゲーム内広告のあるゲーム作品と言えば、「実況パワフルプロ野球」シリーズといった野球ゲームや「グランツーリスモ」シリーズなどスポーツ系のタイトルが挙げられる。
広告が作品の世界観とマッチしていればゲーム体験を損なうことはないが、ゲームプレイを損なうほど広告が目立ってしまうと問題だ。2Kのバスケットボールゲーム『NBA 2K21』は、ゲーム内にスキップ不可の広告映像を追加し、ファンからの反感を買っていた。
ゲーム内広告とは少し話が逸れてしまうが、バンダイナムコエンターテインメントの『テイルズ オブ アライズ』(2021)のように、DLCへの誘導があからさまだったことから、批判が集中してしまったケースもある。
今回の報道では基本プレイ無料のゲームに対しての広告導入が検討されているとのことから、フルプライスのゲームと比べると批判の声は少ないのかもしれない。しかしながら、ゲーム内広告の導入には、ゲームの没入感を阻害してしまわないためにも、慎重な対応が求められていることは確かだ。