『ポケモンGO』などを手掛ける米国のNianticは、新作リアルワールド型モバイルゲーム『NBA All-World』を2023年1月24日にリリースすることを発表。公式Twitterなどでプロモーションビデオを公開した。
『NBA All-World』はその名の通り北米のバスケットボールプロリーグNBAから公式ライセンスを受けた作品で、Nianticが『ポケモンGO』などによって培ってきたAR技術や位置情報ゲームにバスケットボールの要素が加えられている。
また、本作の特徴であり『ポケモンGO』と明確に異なる点は、ゲーム内の機能と現実の場所が紐づいていること。
これは銀行に行けば「お金」、食料品店では「エナジードリンク」、靴屋では「スニーカー」といったその場所にちなんだ機能にアクセスできるとのことで、バスケットボールコートなどにも何らかの機能が割り振られている可能性もある。
さて、このような本作ならではの要素が取り入れられている一方で、気になるのはバスケットボールが広く浸透していない国でのリリースやプレイヤーの継続性だろう。
例えばNBAと連携しているように本作は北米のようなバスケットボールが浸透している地域では、特定の建物やバスケットボールコートとゲーム内の機能を紐づけることによって、相乗的に現実とゲームのバスケットボールプレイヤーを増やすことができるかもしれない。
実際、NianticやNBAが思い描く本作の理想形は、ゲームのついでに現実、現実のついでにゲームといったような、現実のバスケットボールと『NBA All-World』の連携だろう。
一方で日本のように認知度はあれど、バスケットボールができる場所がそれほど多くはない国では、“週に何度かバスケットボールをプレイするから『NBA All-World』を遊ぶ”というような相乗効果は生まれず、よほどのファンでなければ継続につながらないのではないだろうか。
本作は、アメリカやヨーロッパのようなバスケットボールの競技人口の多い国だけをターゲットに絞っているタイトルのため、アジア圏の進出は可能性としては低いのかもしれない。とはいえ、バスケットボールの競技人口の多い国においては、どのように受け入れられるのか注目したい。