Ubisoftは1月11日、2022-23年度(2023年3月期)の財務目標に関する変更と2023-24年度(2024年3月期)の目標を発表する業績報告を行った。第3四半期、純売上高目標を修正し、現在は約7億2500万ユーロとなる見込み。
そして、直近の四半期における『マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル』、『ジャストダンス 2023 エディション』などの新作ゲームの不調、およびマクロ経済環境の悪化を理由として、未発表の3プロジェクトを中止とした。
これにより、約5億ユーロの研究開発費を減価償却し、ターゲットを絞ったリストラ、一部の非中核資産の売却を実施するとのこと。
同社は2022年7月、2023年3月期第1四半期の決算報告においてOculus(VR)向け『ゴーストリコン フロントライン』、PC/コンソール向け『スプリンターセルVR』と未発表タイトル2作の、合計4プロジェクトを中止したことを明らかにしており、プロジェクトの取り潰しが続いている(関連記事)。
さらに、2023年3月に発売を予定する海賊をテーマにしたオープンワールドRPG『スカル アンド ボーンズ』について、6度目の延期を決定。現在は2024年3月期の早期に発売する予定としている。このほかにも「アバター」原作のアクションADV『Avatar: Frontiers of Pandora』が2023年~2024年へ発売延期となるなど、開発期間の長期化も目立つ。
一方で、『レインボーシックス シージ』の活況、「アサシン クリード」フランチャイズの勢い、そしてF2P含むライブサービスゲームが全般的に堅調に推移しており、バックカタログは非常に健全な状態を保っていると説明。
Ubisoft は2024年3月期、主力ブランドやライブサービスへ注力する方針。『アサシン クリード ミラージュ』や『Avatar: Frontiers of Pandora』『スカル アンド ボーンズ』に加え、未発表のF2Pタイトルなどを投入する予定としている。