アメリカ・ラスベガスに本拠を置くStreamline Media Group(ストリームラインメディアグループ)は4月6日、日本での事業を拡大することを発表した。あわせて、日本のゼネラルマネージャー 日本事業統括に梶原健史氏が就任したことが明らかになった。
Streamline Media Groupは、2001年に設立され、ビデオゲーム、メディア、エンターテインメント、エンタープライズ向けのクリエイティブや技術的な開発ソリューションを専門とするグローバル企業。
5つのサービス部門が存在し、それぞれ3Dアート・アセット、アート、VFX、アニメーション、ゲーム・ソフトウェア開発、品質保証・ローカライゼーションなどさまざまな分野をサポートしている。
- All Pixels:グループ傘下のブランドでゲーム開発のパイプライン。3D制作の専門チーム。
- Streamline Studios :開発会社とパートナーシップを構築。パートナーのアドバイザーとしての役割を担いながら、プロダクションが直面している課題解決に向けてサポート。
- Streamline Games:ゲーム制作チーム。オリジナルのプラットフォームを開発し、開発会社そして導入会社にソフトウェア、エンジニア、技術、そしてデザイン面でサポート。
- Day Zero:ライセンス獲得など、ゲームコンテンツの企画に伴う準備をサポート。
- Streamframe:各社とのプロジェクトの進行を一元管理する、プロジェクトマネジメントシステム。
これまでカプコン、スクウェア・エニックス、ソレイユ、フロム・ソフトウェアなどの日本企業と関わり、『ストリートファイターV』との5年間の長期制作パートナーや『ファイナルファンタジーXV』との開発コラボレーション、『OUTRIDERS』のコンテンツ開発などにも携わってきた。
今回、日本での事業を拡大するに伴って日本のゼネラルマネージャー 日本事業統括に就任した梶原健史氏は、SIE時代にジャパンアジア グローバルサードパーティリレーションズ ヴァイスプレジデントを務めていた人物で、日本・アジア市場を中心にゲームソフトウェア販売や事業拡張に従事。中国のインディーデベロッパーを対象に技術支援を行う「China Hero Project」や、中国でのPlayStation 4発売などをはじめ、アジアの複数企業とパートナーシップを築いた。
また、メタバースのデジタルコンテンツも手掛け、高級ファッションブランドである「バレンシアガ」が2021年秋コレクションを発表するために開発したアドベンチャーゲーム『Afterworld : The Age of Tomorrow』の企画を提供。
今後は東京に拠点を設立し、日本のパートナー企業をサポートするとともに、日本企業と新たな関係を構築し、より強固なものとしていくことを目指すという。あわせて、日本語版のウェブサイトのリニューアルを実施している。
以下、発表に際してのコメントを掲載。
日本ゼネラルマネージャー 日本事業統括 梶原健史氏
ストリームラインメディアグループは長年の経験により、ビデオゲーム、エンターテイメント業界をはじめ、様々な企業に対して高いクオリティーのデジタルコンテンツの企画と開発リソースを提供してきました。当社とパートナーシップを結ぶことで、各社のデジタルコンテンツに磨きをかけて、グローバル市場にてさらなる発展を成し遂げることができると考えます。私の今まで培ってきた経験を活かし、日本のパートナー様との関係をさらに強化し、皆様のグローバルビジネスの拡大に貢献してまいりたいと考えております。
CEO兼共同創設者 アレキサンダー・フェルナンデス氏
日本はこれまでも、そしてこれからも、当社にとって素晴らしいチャンスとインスピレーションを与えてくれる場所であり、今回の日本での事業展開は当社のコミットメントを果たすためのネクストステップとなります。梶原氏のこの業界における豊富な経験とリーダーシップにより、日本をはじめとするアジア全域にわたる各社との関係をさらに強固にし、当社の世界クラスの技術と世界クラスの企業をマッチできると考えています。