ウクライナのFrogwares、ホラー×ミステリー作品『Project Palianytsia』を発表

 ウクライナに本拠を置くデベロッパーFrogwaresは5月19日、『Project Palianytsia』と呼称するホラーゲームを開発中であることを発表した。今年の夏に正式発表することを予定している。

 Frogwaresは、若き日の名探偵を描いたオープンワールド推理ADV『シャーロック・ホームズ チャプター・ワン』など、複数の「シャーロック・ホームズ」作品を手掛けた企業。同社はロシアの軍事侵攻が始まって以来、定期的にTwitterやブログ上で状況を報告しており、現在はウクライナから近隣のEU諸国に逃れたスタッフや、より安全な地域に移住したスタッフを中心に、リモートで作業が行われている。

 ロシア軍の侵攻から4ヶ月目を迎えようとする中で新たに発表された『Project Palianytsia』は、過去作であるクトゥルフ神話モチーフのサスペンスADV『The Sinking City』とヴィクトリア朝が舞台の『シャーロック・ホームズ』の両方のファンが気に入るようなホラー×ミステリー作品になるという。

 なお発表までの経緯としては、侵攻の影響による制作規模縮小を鑑みて、実現可能なプロジェクトとして『Project Palianytsia』の制作を決定したそうだ。そのため、同社が近年リリースしてきたタイトルのようなオープンワールド作品ではなく、ゲームの進行はリニアなものになるとのこと。

 またプロジェクト名である「Palianytsia」は、ウクライナでは馴染み深いパンの1種。そのウクライナ語読みがロシア人にとっては上手く発音できないことが多いため、現地では不審な人物を判別する方法として活用されているのだとか。厳しい状況の中で制作される同作は、前進し続ける姿勢を見せるFrogwaresの象徴的なタイトルとなりそうだ。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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