ほぼ日の音声番組「ものをつくるときに、気をつけていること」に桜井政博氏がゲストとして登場 全4回予定

 ほぼ日は7月4日、同社が運営するWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナル音声番組「ものをつくるときに、気をつけていること」において、ゲームクリエイターの桜井政博氏をゲストとして招いたインタビューを公開した。番組はApple PodcastGoogle PodcastSpotifyYouTubeから視聴可能となり、全4回を予定。現在は第1回が公開されている。

 「ものをつくるときに、気をつけていること」は、ほぼ日に在籍する永田泰大氏と星野槙子氏が聞き手を務める音声番組。第1弾には脚本家・森下佳子氏が登場していた。

 そして今回、第2弾のゲストとして「星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズなどを手がけてきたゲームクリエイター・桜井政博氏が登場。桜井氏がゲームづくりにおいて気をつけていることを掘り下げる内容となっている。

今後の配信スケジュールは以下の通り。

  • 第1回「ユーザーの身になる」 2022年 7月4日(月)配信
  • 第2回「自分の内圧を高める」2022年7月11日(月)配信
  • 第3回「スタッフを待たせない」2022年7月18日(月)配信
  • 第4回「他者像を想定する」2022年7月25日(月)配信

 1回目の配信では、ものづくりの上で桜井氏が大事にしている「ユーザーの身になる」というテーマが展開。以下、一部内容を紹介する。

 ゲームづくりにおいては、年々複雑化するプログラムの理不尽さや仕様、納期の関係などさまざまな理由で妥協せざるを得ない場面が出てきてしまうが、「それはユーザーが触ったときにわかることではない」と桜井氏。「ユーザーの身になる」ことを念頭に、制約がある中でも楽をせず、最適解を見つけることがゲーム制作の原則とした。

 この「ユーザーの身になる」という考え方については、配信の中でも発揮されており、桜井氏がゲームに関する専門用語を極力使わないように意識していることがわかる一幕もあった。それはリスナーの中に普段ゲームにあまり詳しくない層がいることも考え、平易な言葉に置き換えることでより多くの人に楽しんでもらおうという配慮だ。

 そのほか、桜井氏は、ゲームの開発前から完成形がすでに見えており、形にしながら試行錯誤する「スクラップアンドビルド」の手法は採用しないスタンスであること等、ゲーム開発への取り組み方がうかがえた。

 桜井氏が語る仕事の姿勢は、ゲーム開発にだけでなく直接携わる人以外にもチーム・リーダー論として参考にできるものとなっている。第2回の配信日は7月11日予定。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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