Netflixは11月23日、同社の人材募集ページを更新し、PC用AAAタイトルの計画を明らかにすると共にコアスタッフの募集を開始した。
Netflixのゲーム部門であるNetflix Gamesでは10月、米国の南カリフォルニアに新スタジオを設立する意向をゲーム担当VP・Mike Verdu(マイク・ベルドゥ)氏が語っていた(関連記事)。新スタジオは、『オーバーウォッチ』のエグゼクティブプロデューサーを務めた経験があるChacko Sonny(チャコ・ソニー)氏が率いるとされている。
役職はディレクターとなり、コンセプトの段階から制作、ローンチ、ライブオペレーションにわたってクリエイティブリーダーを務め、ゲームのコア機能を担うスタッフを求めている。
要項によれば、クリエイティブディレクター、ゲームディレクター、または同等のデザインリーダーとしての経験を含む、10年以上のゲームデザイン経験があるベテランが対象。またUnreal Engineでの開発経験やソーシャルシステムとゲームプレイ(協力型、対戦型)に対する熱意に言及されているほか、FPSやTPSの経験、ライブサービスゲームへの深い理解がある人物が理想としている。
Netflixが掲げるメリットとしては、「マネタイズによるデザインの制約を受けることなく、ゲームを作成、配信、運営できる」ことを挙げており、計画中のPC用AAAタイトルは同社が現在配信しているモバイルタイトル同様、IAP(アプリ内課金)のようなシステムを排除したものになると見られる。
このほか、同スタジオではテクニカルディレクター、アートディレクター、ライブサービスアナリストなども募集しており、リードエンジニアのページでは「エキサイティングな新しい3人称視点のアクションRPG」に対する言及もされている。
Netflixは昨年11月にゲーム市場へ本格参入してから、急速に事業規模を拡大。Netflix Gamesとして、グローバルに通用する社内ゲームスタジオの構築に注力している。今月初めには、ゆるカワな雰囲気のゲーム作品をポートフォリオに持つSpry Foxを買収して、現時点で合計6つのスタジオを所有している。
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