
コロプラは12月26日、2022年9月期におけるグループの統合報告書「COLOPL Report 2022」を公開した。
「COLOPL Report 2022」では、新社長による1年間の振り返り、新しいゲーム開発体制、社外取締役のグローバルな視点でのコロプラの強みについてなどが語られている。
報告書によるとコロプラは今期の連結決算において、売上高325億4,100万円(前期比12.3%減)、営業利益43億1,000万円(同31.8%減)、経常利益57億3,200万円(同26.9%減)、純利益24億1,400万円(同20.8%減)となり、減収減益となった。
中核となるエンターテインメント事業に関しては、売上高が前期比13.9%減、営業利益も同27.7%減と、同様に減収減益。
業績はやや厳しかったものの、長期運用タイトルである『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』『白猫プロジェクト』『ドラゴンクエストウォーク』など既存タイトルが堅調に推移したという。来期以降はこれまでのタイトルを育てていくと同時に、年に2、3本の新作タイトルをリリースしていく方針としている。
また、グローバルに向けた活動も強化。
例として、コロプラが2022年10月26日にリリースした『白猫GOLF』は5言語に対応し、約170ヵ国への同時リリースを行った。
同作は、「白猫プロジェクト」IPを活用した対戦型ゴルフゲーム。ファンタジー要素を多分に含んだ「白猫」のキャラクターを引き継ぎつつも、試合ではゴルフの動きに沿ったリアルな操作を要求されるのが特徴。
グローバル展開を行うタイトルとして、海外のプレイヤーと対戦することも可能となっている。反響について、代表取締役社長である宮本貴志氏は「初動は堅調に推移しており、今後の業績への寄与が期待される」状況と説明している。
そのほか、新規事業としては、2022年11月にWeb3.0事業への参入も表明。持続可能なPlay to Earnの実現を目指すブロックチェーン関連の新会社「株式会社Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」を設立している(関連記事)。
コロプラは2023年9月期、新体制の下で上記の通り『白猫GOLF』など既存タイトルの成長、新作タイトルの投入、ブロックチェーンゲームへの参入などに注力。準備期間を経て、2024年9月期以降の巻き返しを図る。
COLOPL Report 2022(抜粋)



