2月28日、新規ゲームスタジオとして「スタジオフレア」(STUDIO FLARE, Inc.)が設立されたことが明らかとなった。会社設立にあたってNetEase Gamesの出資を受け、両社協力の上で開発を行うとしている。
代表取締役社長には青木利則が就任。同氏は1993年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)でキャリアをスタートし、2001年にマーベラスエンターテイメント(現マーベラス)の取締役、そして2012年には同社取締役副社長に就任。その後、2017年にジー・モード代表取締役社長、2019年に海外子会社のChairmanなどを歴任してきた人物。
また、副社長には森利道氏がプロデューサーを兼任する形で就任している。同氏はアークシステムワークスで、「ギルティギア」シリーズのディレクション、「ブレイブルー」シリーズの原作者として総合プロデューサーを務め、取締役としても活躍した。
発表によると、スタジオフレアは森氏を中心として、これまでの経験を活かし次世代のエンターテイメントを模索していくべく独立した開発会社だという。アジアから世界へを意識した、個性際立つゲームを創造する環境を準備するべく、東京・五反田駅周辺のオフィスビルへ今春を目処に開発室を整備中(5月開設予定)とのこと。
出資を行うNetEase Gamesは近年、著名なクリエイターを迎え入れながら海外事業の展開を強化する動きが活発化している。特に日本のクリエイターに関しては、2021年10月に『killer7』や「NO MORE HEROES」シリーズで知られる、須田剛一氏が率いるグラスホッパー・マニュファクチュアを買収。
加えて、2022年1月には、「龍が如く」で知られる名越稔洋氏による新スタジオ「名越スタジオ」が100%出資で設立。同スタジオでは、佐藤大輔氏をはじめ、「龍が如く」シリーズでの開発経験が豊富なスタッフが多数集い、コンシューマタイトルの開発に注力している(関連記事)。
そして、2022年11月には同じく100%出資によるゲームスタジオ・GPTRACK50が設立され、元カプコンのプロデューサー・小林裕幸氏が代表に就任。同氏は「バイオハザード」「ディノクライシス」「デビルメイクライ」「戦国BASARA」「ドラゴンズドグマ」「ガイストクラッシャー」など、カプコンの様々なIPに携わった人物である(関連記事)。
なお、発表と同日に公開された「ファミ通.com」のインタビュー記事によると、スタジオフレアは100%出資の子会社ではなく、同社経営陣も株式を一部保有。また制作する第1弾タイトルは森氏らしいアクションゲームとしている。
スタジオフレアでは現在、中核となっていくメンバー、新しいチャレンジに意欲的なクリエイター仲間を募集中。募集職種は主に2Dアーティスト、2Dバックグラウンドアーティスト、3Dアーティスト、サーバー、インフラエンジニアなどで、詳細は公式サイトから確認できる。