ミラティブは、全社員を対象に「ChatGPT Plus」の月額利用料を全額補助する福利厚生をトライアル的に導入することを発表した。トライアル期間はまず1ヵ月を予定しており、今後出てくる技術革新を踏まえたさらなる新ツール導入も同時並行で検討する予定。
現在ミラティブは、ライブゲーミングを通した新しいコミュニケーション体験の開発に取り組んでいる。今回の「ChatGPT Plus」の導入により、AIサービスを活用した業務の生産性を高める方法を模索し、ユースケース等のノウハウを蓄積していくという。また、業務の生産性向上や社員の「プロンプトエンジニアリング」教育促進につながることを期待しているとのこと。
一方でネクソンは「入力したデータがチャットGPTに入力されて学習され、第三者に公開される可能性がある」と情報漏洩の懸念を理由に、従業員に「ChatGPT」使用注意報を発令した。企業にとって技術革新の追い風と捉えるか、業務に悪影響を及ぼすかは各社意見が分かれるようだ。
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株式会社ミラティブ 代表取締役 赤川隼一氏 コメント
GPT4の登場は、大きな衝撃でした。また、衝撃はGPT4にとどまらず、これが呼び水となって世界中で多くの技術の掛け算で劇的な進化が連鎖的に起こっていくと確信しています。
その最終的なインパクトは想像すらつきませんが、まず短期では私たちの仕事のあり方が大きく変わっていくでしょう。
踏まえて、まずはGPT4を全社で触り倒し、全メンバーが同じ目線感で業務に活用できることを早急に目指します。その上で、(1ヵ月後さえどんな技術革新が出てくるか想像できませんが)今後もAIや新技術をミッション「わかりあう願いをつなごう」の実現にフル活用できるよう、その時点でベストな投資やメンバーの創造性支援を柔軟に続けていきます。