バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、バンダイナムコグループのガンダム事業統括者であるチーフガンダムオフィサー(CGO)藤原孝史氏が登壇し「ガンダムカンファレンス SPRING 2023」を開催した。
リアルイベントに関する発表内容今回のカンファレンスでは、ガンダムシリーズ45周年とガンプラ45周年に向けたプロジェクト「GUNDAM NEXT FUTURE -ROAD TO 2025(ニーマルニーゴー)-」の三本柱の一つである、ガンダムメタバースプロジェクトを中心に、映像展開やリアルイベントに関する最新情報を発表した。
ガンダムメタバースの展望
2023年10月に、ガンプラコロニーがテストオープンするという。テストオープンでは、3D空間の開放に加え、ガンプラECショップの稼働やガンプラスキャンの実施などを予定。テストオープンの詳細については後日発表される。

バンダイナムコグループのパーパスのもと、中期ビジョン「Connect with Fans」を掲げ、IP軸戦略を重点戦略の一つとして、IPでファンとつながるための新しい仕組みであるIPごとのメタバースを構築している。その第一弾としてガンダムメタバースの開発に着手し、世界中のガンダムファンが集い、語り合い、さまざまなカテゴリーのコンテンツに出会い、ふれあう場を創出するとのこと。
今後の展望では、すぐにメタバース空間の完成形を目指すのではなく、段階を踏んで基盤を構築していくという。まずは、カテゴリーごとにヴァーチャルコミュニティーを創出し、それらをバンダイナムコIDにより連結。
ガンプラコロニーの進捗
【ECショップの構築】
メタバース空間内で、実際のガンプラを購入できるECショップスペ―スを構築。魅力的な商品ディスプレイや、購入したガンプラをメタバース内のコンテンツとして遊べるなど、メタバースならではの付加価値および購入体験を提供していく。


【ガンプラスキャンの進捗】
ファンが作ったガンプラを、写真のみならず立体造形としてメタバース空間内で楽しめるよう、ガンプラをスキャンするサービスも研究中とのこと。ファンのスマートフォンを利用したスキャン技術や、専用のスキャン筐体を活用し、より細部までスキャンできるようなハイクオリティーなスキャン技術の研究を、ソニーグループとともに進行している。


【自動翻訳機能およびAIキャラクター「メロウ」】
世界中のガンダムファン同士が円滑にコミュニケーションをとれる自動翻訳機能や、音声からテキストへ、テキストから音声へ変換できる機能の開発を進めている。また、ガンダムメタバースに毎日足を運びたいと思ってもらえる空間を形成するため、独自のソリューションとして、AIキャラクター「メロウ」も鋭意開発中とのこと。


ガンダムメタバースと「ガンダムナビアプリ」との連携強化
2022年サービスインしたスマートフォンやタブレット端末から利用可能なガンダム関連のニュースキュレーションアプリ「ガンダムナビアプリ」の機能を拡張し、ガンダムメタバースとの連携強化を図っていくという。

【ミニメタバースへの拡張】
ガンダムメタバースは、現状メインのデバイスをパソコンとして鋭意開発を進めているが、日々のアクセスや簡易的なコミュニケーションについては、ミニメタバースとしてガンダムナビアプリからもアクセスが出来るよう機能拡張を計画中。
【ビルダーズノート】
ガンプラを通じてファン同士がつながることを目指したコミュニティー機能「ビルダーズノート」を開発中。現在一部のファンに向けたクローズドテストを実施している。
「ビルダーズノート」は、自分で製作したガンプラの写真を投稿したり、コメントをつけたりできる機能を搭載。また、販売されているガンプラの商品情報を一覧で確認することや、商品情報を自身の投稿と紐づけることで、ファンのガンプラ活動を記録・管理できる予定。
