任天堂は4月3日、ディー・エヌ・エー(DeNA)との合弁会社「ニンテンドーシステムズ株式会社」が正式に設立されたことを発表した。あわせて公式サイトを公開し、キャリア採用の事前登録フォームを案内している。
ニンテンドーシステムズは、任天堂のビジネスにおけるデジタル化を強化することを目的として、両社のエンジニアチームが中心となって組成された会社。代表取締役社長には佐々木哲也氏が就任。資本金は50億円として任天堂が80%出資、DeNAが20%出資する。本社は東京・渋谷に構えるほか、京都に「京都開発室」も設置する。事業内容としては、デジタル部分のシステム開発・運用および新サービスの企画・開発・運用を行う。
設立にあたって、「任天堂とDeNAがそれぞれに持つ娯楽と技術へのこだわりを融合させて、独創的な娯楽のイノベーションを生み出していくことを目指す」としている。
任天堂とDeNAはこれまで、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』や『ポケモンマスターズ』、『どうぶつの森 ポケットキャンプ』といったモバイル向けタイトルで共同開発し、運用を行ってきた。また、DeNAはニンテンドーアカウントを中心とした会員基盤システムの開発・運用なども担い、任天堂の基本戦略である「任天堂IPに触れる人口の拡大」に貢献する存在として7年以上のパートナーシップを継続してきた。その後、2022年11月の取締役会において両社の提携を強めることが明らかになった(関連記事)。
新たに公開された公式サイトでは、同社の特色を示すように、画面をスクロールするとあわせてソースコードが展開されていくユニークなデザインとなっている。

また今後、キャリア採用の募集は2023年6月頃に開始する予定。事前登録フォームでメールアドレスを登録することで、募集開始時に連絡を受け取ることができる。なお現時点で、新卒採用の募集は予定していないとのこと。