講談社は4月10日、同社が2022年11月に発売した書籍「ゲームの歴史」全3巻について、販売中止を発表した。あわせて、関係者と購入者への謝罪および、返金対応を行う旨を周知している。
「ゲームの歴史」は、小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で知られる岩崎夏海氏が企画・構成・口述を、「映画を早送りで観る人たち担当する」などの著書を持つ稲田豊史氏が文章を担当する全3巻のゲーム関連書籍。

同書は「一大エンタテインメント産業になったコンピューターゲームの歴史をわかりやすく、文化的背景なども含めて網羅的に徹底解説」することを目的に、講談社の児童書レーベルである青い鳥文庫から出版された。しかし販売開始直後から、内容に関してゲーム業界関係者が事実と異なる点を指摘しており、編集部は事実確認に動いていた。
結果、「内容に事実誤認と情報元が確認できない箇所が多数見つかった」として、販売の中止と回収が決定。希望者には返金対応を行うとしている。