テンセントは、8月16日と17日に行われた「テンセント・ゲーム開発者会議」(Tencent Game Developers Conference 2022、TGDC 2022)の様子について、レポートを公開した。
TGDC は、テンセント・インスティテュート・オブ・ゲームス(Tencent Institute of Games)が主催する年次イベント。中国国内外の業界関係者や学者とオープンなコミュニケーションプラットフォームを構築し、ゲームの研究開発における最新の経験、業界と学術の発展傾向などを共有し、調和のとれた業界エコシステムの発展を促進することを目的としている。
なお、テンセント・インスティテュート・オブ・ゲームスは業界内の交流を促進し、コミュニケーションを促進するテンセントの子会社。プロの才能の育成、ゲーム研究の奨励、ゲーム開発者のためのエコシステムの構築などをミッションとしている。
6回目の開催となるTGDC 2022はオンラインイベントとなり、20名以上のグローバルゲーム業界の専門家や学者が参加し、2日間にわたって17の基調講演が行われた。発表されたレポートによると、ゲーム業界について将来を見据えた見解として「最先端のテクノロジーにより、近い将来、ゲーム分野では常に画期的なイノベーションが起こる」との開発者予測が示されたという。
17の基調講演では、『クラッシュ・オブ・クラン』など「クラッシュ」フランチャイズで知られるSupercellからゲームデータサイエンティスト Hotloo Xiranood氏や、「アンチャーテッド」シリーズのコアデザイナーRichard Lemarchand氏、「Halo」シリーズのアートディレクターを14年間務めたNicolas Sparth Bouvier氏といった、さまざまな専門家・クリエイターが登壇。
扱われるテーマのなかには、「レイトレーシング」など最新技術や、最新のゲームエンジン「Unreal Engine 5」(UE5)、バズワードとして業界で叫ばれている「メタバース」についても含まれている。そのほか「中国のインディーゲーム開発者が海外市場で成功するためには?」といった、現地ならではのテーマも取り上げられている。
テンセント・ゲームス(Tencent Games)の副社長で、テンセント・インスティテュート・オブ・ゲームスの代表であるSammi Xia氏は、「継続的な技術の進歩と革新的な思考により、ゲームは最先端技術の進歩を促進し、常に新しい価値と可能性を生み出す”ハイパーデジタルリアリティ”となりつつあります」と語っている。

講演のアーカイブは、以下のリンクから閲覧が可能。