Sensor Towerの最新データによると、2021年第2四半期の韓国ゲームアプリ市場の売上高における中国のシェアが約25%に達したことが明らかになった。Bilibiliの『ファイナルギア -重装戦姫-』やテンセントの『白夜極光』などの新作が韓国市場に上陸し、中国のタイトル合計31本が今期の韓国のセールスランキングTOP100に入った。
全体の売上高が前年同期比20%増の13億7,000万米ドルとなったことは既報の通り。
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韓国では、合計31本の中国タイトルがセールスランキングのTOP100に入り、合計で2億7,000万米ドル(約295億円)以上を売り上げた。この数値はTOP100の総売上のうち25%を占める割合。
ランクインしたタイトル数は第1四半期に比べて減少したものの、売上高、シェアともに増加した。韓国市場に進出した中国メーカーがこれまでの経験を活かしたマーケティングを行い、成功率を高めた結果といえる。
4399のスマホMMO『奇迹之剑 Sword of Miracles』は、推定売上高が約5,000万米ドル(約55億円)で、トップに君臨。広告塔には韓国の俳優、ソ・ジソブ氏や、韓国で活動するロシア人モデル、アンジェリーナ・ダニロワ氏を起用し、CM等を放映している。
『三国志·戦略版』と『ワンパンマン 一撃マジファイト』は、前年同期比183.7%と285.4%の増収となり、3位と5位にランクイン。 中国製の上位6タイトルがいずれも韓国のセルランTOP20に入り、過去最高の数字となった。Sensor Towerはこれを「地元の3N(NCSOFT・Netmarble・NEXON)たちとの頭脳戦へ新たな一歩を踏み出した。」と評価。
5月末に韓国でリリースされた美少女×クラフトメカRPG『ファイナルギア -重装戦姫-』は、DLランキングで2位、セールスで7位にランクインした。37GAMESのSLG×マッチ3『パズル&サバイバル』(末日喧嚣)は、6月初旬に韓国市場に上陸し、現在も収益面で急成長している。 6月中旬に発売されたテンセントの『白夜極光』は、セールスおよびDLランキングでどちらにもランクインし、安定した人気を見せている。