モバイルアプリの市場調査を行うAppMagicは、 2022年に最も売れたモバイルゲームを明らかにした。同社のデータに基づいて、mobilegamer.bizが報じている。

2022年、テンセントが中国で配信するMOBA『王者荣耀』(Honor of Kings)が約22億ドル(約2,900億円)で最も売上の多いタイトルとなった。2019年に11.5億ドル、2020年に15億ドル、2021年に17.6億ドルを記録しており、比較するとおよそ4.6億ドル上昇している。
この上昇した売上だけでも、ヒット作である37Gamesの『パズル&サバイバル』(4.8億ドル)やGarenaの『Garena Free Fire』(4.4億ドル)に匹敵する規模。
なお上記の売上は中国版のみで、グローバル版である『Arena of Valor』は含まれていない。

2位の『PUBG Mobile』はグローバルで17.3億ドル(約2,224億円)となり、そのうち中国が12.7億ドルを占めた。2021年は年間20.2億ドルに達していたため、前年から約3億ドル減となった。
3位の『原神』は15.6億ドル(約2,005億円)を稼ぎ出し、前年の12.6億ドルから約3億ドルの上昇となった。やはり中国での売上が大きく関わっており、2022年における総売上のうち、7.19億ドルを占めた。
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ほかにも、『キャンディークラッシュ』はダウンロード数だけでなく、売上も毎年増加傾向。2022年は10.3億ドルを売り上げ、1年で10億ドルを突破した初めての年となった。
一方、『Roblox』の売上は、2021年に記録した最高値の9.6億ドルから8.6億ドル(約1,100億円)と、前年比で1億ドル近く減少した。『Roblox』はコロナ禍で驚異的な成長を記録しており、2019年時点の3.6億ドルから2020年には8.4億ドルへと急増している。2021年には前述の通りピークを迎えていたため、2022年の減少はコロナ禍の規制緩和等による反動であると考えられる。
スロットゲームの『Coin Master』の収益に関しても同様に、前年から約1.5億ドル減の8.2億ドル(約1,000億円)となった。『ポケモンGO』も2020年の9.1億ドルをピークに、2022年は7億ドル(約900億円)へと減少している。
日本のタイトルとしては10位に『モンスターストライク』がランクイン。安定した収益をあげており、2022年は5.9億ドル(約760億円)を売り上げた。上記画像のランク外では『ウマ娘 プリティーダービー』が5.5億ドル(正確には$545,687,441)で12位、『Fate/Grand Order』が5億ドル($500,273,558)で13位に位置している。