ゲームエイジ総研は、ゲームだけでなくアニメや映画とマルチに展開され、国民的IPとなった「ポケットモンスター(以下、ポケモン)」シリーズに関するアンケートを実施。その調査結果を公開した。
調査対象となるのは何かしらのゲームをプレイしている全国の10代から50代の男女。調査は2022年12月にインターネット上で実施され、サンプル数は2604件となっている。
1996年発売のポケモンゲームの記念すべき1作目『赤・緑』が最もプレイされている
「ポケモン」に関連したゲームタイトルをプレイしたことがあるかという質問では、回答者の約4割が何かしらの関連タイトルのプレイ経験がある結果に。
続くプレイしたことがある歴代タイトルという質問では1996年に発売された、いわゆる初代「ポケモン」のゲームボーイ版『赤・緑』が48.7%と約半数がプレイしていることが分かった。
ゲームエイジ総研はこの結果に対し、発売当時はアニメ主題歌や関連グッズも人気が高く、社会現象となるほどに「ポケモン」IPが流行したことから多くのゲーマーがプレイしたのではと推察した。
なお、その他の結果では、1999年発売のゲームボーイカラー版『金・銀』が37.1%、、2006年発売のニンテンドーDS版『ダイヤモンド・パール』が28.0%、4位にはゲームボーイアドバンス版『ルビー・サファイア』が26.1%と続いた。
また、ポケモン関連タイトルの上位8タイトルは2割以上のゲーマーが「プレイ経験がある」と回答。プレイ経験者の平均プレイタイトル数は、27タイトル中4.6タイトルとのことで、上記の『赤・緑』から『ルビー・サファイア』までの、いわゆる第4世代までの主要タイトルが並んだ結果とも紐づく結果になった。
年代やゲーム機器が変わってもプレイし続けられているポケモンタイトル
続いて、「ポケモン」はコンソール機の世代を超えてシリーズを展開してきたということから、プレイするコンソール機の世代を分類し内訳を公開。
まず、機種別ではゲームボーイ世代でのプレイが75.1%と最も多く、発売された10タイトルのうち、平均約3.2タイトルをプレイ。続いて、【DS世代】 でのプレイが53.1%、こちらは発売された9タイトルのうち、平均で2.8タイトルという結果となった。
これは先のアンケートでも『赤・緑』をはじめ、ゲームボーイ世代タイトルが上位に並んだことからも当然の結果といえる。
関連タイトルを最初にプレイしたきっかけには「テレビCM」や「アニメ」「雑誌」などが多いほか、ゲームボーイ世代は「兄が遊んでいた初代を貸してもらった」(女性/30代)、「周りで流行っていた」(男性40代)など、発売当時に兄弟や友人など、自分と近い世代が遊んでいたことがきっかけになったという傾向があった。
また後発のDS世代では、「父親のおさがりをもらった」(女性/20代)、「親がやっていた」(女性/10代)、「姉たちのお下がりで」(女性/20代)など、回答者より上の世代がプレイしていたことがきっかけになったという傾向が見られたという。
続くプレイヤー年代別の、ゲーム機世代プレイ状況では10代と20代はDS世代30代以上では、ゲームボーイ世代が多くなる結果に。
10代ではDSと3DSのでのプレイが多く、DS世代が全体の約8割を占めた。
20代はDS世代が最多となったものの、ゲームボーイ世代の割合も多く、『ルビー・サファイア』と『ダイヤモンド・パール』の過渡期にプレイしたユーザーが中心だったと見られる。
30代以上ではゲームボーイ世代が圧倒的だったものの、40代、50代は30代よりもDSやSwitchをプレイしている傾向にあり、ゲームエイジ総研は回答者が親世代になったことで子供と「ポケモン」関連作品をプレイしているのではないかと推察している。
今回の結果に対し、ゲームエイジ総研は次のようにコメントしている。
「ポケモンシリーズは、第1作目のゲームボーイ版『赤・緑』が最も多くのゲーマーにプレイされていることが分かった。その後、ゲーム機器が変わっても、ポケモンシリーズのゲームは継続的にプレイされている。特に30代はシリーズ第一作目の登場時10歳前後という年齢であり、ゲームに熱中したであろうユーザーも多く、その後もポケモンブランドの成長と共に育った世代と言えるのではないだろうか。その後、10代であったコアファンも成長し、現在は家族や子供たちと一緒にポケモンを楽しんでいるという光景が目に浮かぶ」
「今回、プレイヤーに現在のポケモンのイメージを聞いたところ、「かわいい」「楽しい」などのワードが多く見られるほか、「老若男女に愛されるもの」(女性/20代)、「永遠の可愛いキャラ」(女性/10代)、「世界共通」(男性/20代)、「いつ遊んでも、どのソフトから入っても楽しい」(女性/30代)などのコメントも見られ、いかにポケモンIPが愛されているのかということが分かる。四半世紀以上もむかし、ゲームボーイ版から始まったポケモンゲームは、これからゲーム機器やユーザーの年齢層を超えて進化し続けることだろう」