Niantic、投資会社Coatueより3億ドル(約346億円)の資金調達を発表。目指すは「現実世界のメタバース」

 Nianticは、アメリカの投資会社Coatueから3億ドル(約346億円)の資金調達をしたことを発表した。CoatueはNianticの評価額を90億ドルとした。

 この資金は『ポケモンGO』などの現行タイトルや新しいアプリへの投資、Lightship開発者プラットフォームの拡大、そして「現実世界のメタバース(Real-World Metaverse)」のビジョン構築に使用される。

 Nianticの創業者兼CEOであるJohn Hanke氏は、「私たちは現実の世界にデジタル創作物やエンターテイメント、情報を重ね合わせ、より不思議で楽しく、有益なものにする未来を構築しています。これには、才能・技術・想像力への多大な投資が必要であり、Coatueがこの旅に参加してくれることに感激しています」とコメント。

 また、CoatueのゼネラルパートナーであるMatt Mazzeo氏は「我々は、このインフラが現実世界のメタバースを支え、インターネットの次の進化の原動力になると考えているので、Niantic社との提携に興奮しています」とコメントしている。

 Nianticが掲げる「現実世界のメタバース」とは、仮想世界(≒メタバース)ではなく、現実世界とデジタルを融合させて、人同士を直接つなぐことを目指したもの。「探索」、「発見」、「人々との繋がり」をコンセプトにゲーム体験を提供するNianticらしいビジョンといえる。

 同社は2021年11月初め、『Ingress』や『ポケモンGO』などの世界規模で展開するタイトルを支える基盤となる技術をまとめた開発者向けキット「Niantic Lightship ARDK」を提供開始。ローンチパートナーには、Coachella、Historic Royal Palaces、Lifull、PGA of America、Science Museum Group、集英社、ソフトバンク、アーティストのJRとSuperblue、TRIPP、Universal Pictures、Warner Music Groupなどが名を連ね、現実世界のメタバース構想を共有している。

 

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 また、AR開発者を支援する2,000万ドルのファンド「ナイアンティック・ベンチャーズ」などの取り組みを行っている。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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