Epic GamesとLEGOグループは、ファミリー層をターゲットにしたメタバース開発を目的に、長期的なパートナーシップを締結したことを発表した。Epic Gamesは2020年にイギリスのアドテク会社「SuperAwesome」を買収しており、「Kid ウェブサービス」(KWS)をはじめとしたプライバシー保護技術をメタバース開発にも活用していく方針でいるのだろう。
両社は、今後開発するデジタルスペースを安全に提供できるよう、①安全性とウェルビーイング(幸福)を優先し子どもたちの遊ぶ権利を保護すること、②子どもの利益を第一に考え子どものプライバシーを保護すること、③子どもや大人がデジタル体験をコントロールできるようなツールを提供しその能力を高めることの3つの原則に合意していると報じられている。
レゴグループは、ユニセフと共同で「デジタル・チャイルド・セーフティ・ポリシー」を策定し、2016年に初の子ども向けソーシャルアプリを発表するなど、子どもたちにとっての安全な設計のデジタル体験を提供することを目的に掲げてきた。
同社のゲーム作品といえば、4月5日に『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』がリリースされたばかり。それ以前にも『LEGO ワールド 目指せマスタービルダー』(2017)や『LEGO ニンジャゴー ニンドロイド』(2016)など数多くのゲームタイトルをリリースした実績があり、メタバースタイトルとしての相性も抜群だろう。
Epic Gamesが先日発表したゲームエンジン「Unreal Engine 5」についても、今後どのようにメタバース開発に関わってくるのか気になるところ。Epic GamesとLEGOグループとの提携により、今後メタバース関連の情報がさらに活発化していくことになりそうだ。