アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、米モバイルゲーム市場でのストラテジージャンル売上を公開した。
Sensor Towerによると、2020年11月から2021年10月の間に最も高い売上を記録したストラテジーゲームはIGGの『ロードモバイル』で、総売上は3億3,000万(約374億円)ドルを記録。同作は中国が開発を、アメリカがマーケティングと運営を担当し、米市場で絶大な人気を誇る作品だ。続く2位はSupercellの『Clash of Clans』、3位はFunPlusの『State of Survival』となった。
DL数は1億4,500万にのぼり、前年同期比3.6%増。DL数のトップは、ポケモンの『ポケモンユナイト」で、830万DLを記録した。そこにTopwar Studioの『Top War』とFunPlusの『State of Survival』が続く形。
この1年間で、同ジャンルの中でも「4Xストラテジー」と呼ばれるタイトルは最も収益性の高いカテゴリーとなっている。4Xの売上は、前年同期比32.5%増の29億ドル(約3,287億円)を記録。DL数は年間で5,330万。1DLあたりの平均支払額という指標では、54ドルとなった。
4Xとは、マップ周辺の探検(eXplore)、領地の拡張(eXpand)、リソースを増やす開発(eXploit)、敵を殲滅する(eXterminate)といった要素が組み合わさったゲームを指す。
また、収益性で急速な成長を見せているMOBAは、売上が前年同期比50%増の1億6,800万ドル(約190億円)となった。 DL数に関しても前年同期比133.3%増と大幅に伸び、1,940万DLとなった。なお、カテゴリによってタイトル数は異なる。
過去1年間、アメリカのApp StoreおよびGoogle Playにおけるストラテジーの収益は、パズルに次いで第3位となった。
現状、ストラテジーの中でも4X系タイトルが最も人気だが、『ポケモンユナイト』や『League of Legends』の登場によって、MOBAの人気が大幅に高まっている。DL数で最も大きな成長を見せており、今後の動向が楽しみな状況だ。