data.aiは4月21日、同社のブログにおいて『原神』に関する調査データを公開した。2022年第1四半期のセールスからプレイヤー比率まで、複数の視点で深堀するレポートとなっている。
2022年第1四半期、『原神』は約680億円の消費を記録
同社の統計によるとHoYoverse(miHoYo)のオープンワールドRPG『原神』は2022年第1四半期、世界市場において消費額1位のタイトルとなり、5億3000万ドル(約680億円)を突破した。これは2016年第3四半期の『ポケモンGO』以来となる最大規模の消費になるという。
『原神』は2020年9月に初めてリリースされると、その後18カ月間のうちに174カ国のApp StoreとGoogle Playで合計約1億1500万回ダウンロードされた。
また、これまでに全世界で約27億ドル(約3,465億円)の消費を生み出しているとの推計。東西で人気を博し、売上で上位の市場は、中国、米国、日本、韓国、ドイツとなる。
オープンワールドRPGジャンルを牽引
モバイルゲーム市場においてRPGは最もメジャーなジャンルのひとつ。『原神』が登場して以降の2021年、同作が分類される「オープンワールドRPG」のサブジャンルは前年比233%増という驚異的な成長を遂げており、ジャンル全体を牽引したことがうかがえる。
APAC以外の地域では女性ゲーマーの比率が高い
『原神』のユーザーは若年層が中心に。data.aiによるとZ世代(24歳以下)のユーザーは、その他世代と比較して『原神』をプレイする確率が約2倍高いことが明らかになっている。ドイツ、日本、フランス、イギリスでは、Z世代のユーザーが3倍近い割合を占めている。
一方、男女比の差異は、年齢比よりも小さい結果に。ただ、世界平均では男女等しい値となっているが、地域によっては異なる結果になる。米州とEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)では女性の方が20%多くなり、APAC(アジア太平洋)では逆に男性は14%多くプレイしている。
Ver.アップデートごとに多くの市場で首位を獲得
『原神』では6週間ごとのスパンでアップデートを行い、テーマに沿ったイベントやクエスト、新キャラクターを実装している。これらのアップデート後、安定して多くの市場で1位を獲得。このデータからは、定期的なアップデートがユーザーに飽きられずロイヤリティを高め、長期的なリテンションを促進するのに役立つことがわかる。
data.aiは『原神』のようなオープンワールドゲームでは「新鮮なコンテンツやコレクションアイテムへの需要が、今後数年にわたりマネタイズの成功させる原動力となる」と分析している。