フィンランドの開発会社Kitka GamesがPC(Steam)とiOS/Android向けに配信しているマルチプレイアクション『Stumble Guys』について、米国やインドネシアを中心に人気が高まっていることがわかった。
『Stumble Guys』は、最大32人で対戦する大規模なマルチプレイヤーのオンラインパーティーゲーム。「次から次へと繰り広げられるカオスなラウンドで競い合い、最後まで残った1人が勝者となる」という、Epic Games 傘下Mediatonicの『Fall Guys: Ultimate Knockout』によく似たタイトルとなっている。
モバイルゲームのニュースを扱うメディア「Mobilegamer.biz」によると、同作はこれまでに1億6,300万回以上ダウンロードと、2,150 万ドル(約29億5,000万円)の収益を記録。米国と英国のApp Storeダウンロードチャートで1位を獲得しているという。
モバイルアプリの市場調査を行うAppMagicのデータ によれば、直近の30日間における収益約500万ドル(※ストアの手数料を含まない数字)のうち、約23%は米国からのもので、次いでインドネシアが19%、イタリアが11%を占める。また、200万ダウンロードのうち、一番多い割合の地域はインドネシアで全体の約23%を占め、ブラジルが11%で続いている。
『Stumble Guys』好調の背景には、やはり『Fall Guys: Ultimate Knockout』の存在があると考えられる。
もともと、2020年8月に大ヒットを記録した『Fall Guys』はPCおよびコンシューマで展開しており、モバイル版を提供していなかったことから、そのビジュアルとゲーム性を模倣したタイトルがモバイル市場にあふれていた。
Kitka Gamesの『Stumble Guys』も模倣タイトルのひとつで、2020年10月にリリースされ、2021年1月にはグローバルで配信開始している。
そして今年6月21日、本家である『Fall Guys』の方は、サービス形態を基本プレイ無料にシフトしたことにより、新たに5000万ものプレイヤーを獲得。再び活気を取り戻している状況だ。
それに伴い、『Stumble Guys』のプレイヤーも大幅に増加。6月25日には1日で150万ダウンロードを記録し、6月全体で3280万ダウンロードを獲得したことで急激な成長を遂げた。なお、Kitka Gamesは同社のWebページで「世界中で1億回以上インストールされ、毎日1800万人がプレイしている」と紹介している。