韓国GSOKが「ゲーム広告自律審議基準」を公開 不適切な表現やゲーム内広告の表示方法などを提示し自律規制活動を本格化

 韓国ゲーム政策自律機構(GSOK)は8月17日、「ゲーム広告自律審査基準」を公開し、青少年(19歳未満)にとって健全なゲーム広告を流通させるための自律規制(自主規制)への活動を本格化した。グローバルに展開する海外タイトルに配慮し、3ヵ国語(韓国語、英語、中国語)で公開されている。

 GSOKは健全なゲーム文化づくりのため、2018年11月に設立された自律規制機構。「自律規制評価委員会」や「ゲーム利用者政策委員会」といった、自律規制に関連する各種委員会の設置・運営などを行う。

 例えば、2020年12月に発議された、全てのランダム要素に対して排出率を公開することを義務化する規制法案が2021年12月に施行されたことを受けて、GSOKは確率型コンテンツを導入しているゲームの監視を開始。

 毎月1日から末日までにオンラインゲームおよびモバイルゲームで上位100位圏のゲームを対象として確率型アイテムの確率を公開しているかどうかをモニタリングし、月ごとに自律規制に従わないゲームタイトルに対して遵守勧告を行っている(2022年7月の未遵守ゲームリスト)。

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 今回の発表によるとGSOKは、ゲーム広告自律規制の実効性を高め、ゲーム産業の健全な発展させることを目的として2019年9月に「ゲーム広告自律規制委員会」を発足。同委員会は法律、メディア、広告、市民団体など多分野の専門家8人で構成されている。

 委員会ではこれまで、ゲーム関連情報を提供するゲーム広告の特性を考慮しながらも、青少年にとって健全なゲーム広告がゲーム市場に流通するようにするために多様な活動を行ってきたという。

 具体的には、2019年に「ゲーム広告自律審議基準(案)」を作成して以降、毎月定期的に委員会を開き、実際のゲーム広告を審議し基準を補完する方式で審議基準を精巧化。審議基準を決める過程では特に暴力性、扇情性、真実性など論難になる事案に対する基準を具体的に定めていったという。そして約2年間の論議の末、委員会はゲームに適した審議基準が完成したと判断し、この日(17日)に公開したという流れ。

 公開されたゲーム広告自律審議基準には「内容を誇張・縮小するなどの方法で消費者を騙したり、誤解させたりする表現」「特定の恐怖心・嫌悪感を誘発する表現」「特定の残酷表現」「性的な表現」「過度に射幸心を助長する表現」など、不適切な表現の禁止や、「キャラクター、目標物などゲーム進行に重要な対象物の上に広告を表示してはならない」といったゲーム内広告の表示方法についてなど、20条にわたる項目が設定。全文はGSOKのWebサイトから閲覧が可能となっている。

 今回の「ゲーム広告自律審議基準」の公開を皮切りに、GSOKは本格的な自律規制活動を行う。審議基準に反する広告物は、該当ゲーム事業者に審議結果を通知する予定とのこと。 また、漸進的にゲーム広告自律規制の実効性を確保するために違反ゲーム物リスト公開なども検討する予定としている。

 また、2019年5月にGSOK、ゲーム物管理委員会(GRAC)、韓国ゲーム産業協会(K-GAMES)が締結した「不法ゲーム広告根絶のための協約」に基づいて、ゲーム広告自律規制委員会と不法ゲーム広告に対する情報共有、および事後措置を行うためのホットライン構築など本格的な協業を進めることとした。

 なお、GRACは韓国で発売されるゲームのレーティングを行っている倫理審査機関。K-GAMESは、企業の自律規制を促進・ゲーム産業の振興に関する具体策の検討・国内外のネットワーク構築を柱としたゲーム企業主体の協会。Tencent Korea、Riot Games Korea、Blizzard Entertainment Koreaが理事を務める。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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