英・広告基準協議会(ASA)、「ジェンダー・ステレオタイプ」及び「性差別的」なモバイルゲーム広告3件を取り締まる

 英・広告基準協議会(ASA)は9月28日、中国ゲーム企業における複数のモバイルゲーム広告が「性差別的」、および「ジェンダー・ステレオタイプ」な広告であるとして措置を行った。同日、3件の裁定が公式ページで公開されている。

 なお、ASAは英国の広告を「合法的で、まともで、公正で、真実味のある」ものにすることを目的として、1962年に設立された組織。今回のケースでは申立人からの報告を基に、その広告が広範に不快感を引き起こす可能性があるか、消費者や社会に対する責任感を持って作成されているかなど、同組織のガイドラインに沿った裁定が下されている。

 香港のゲームスタジオOasis Gamesの裁定では、同社の『Refantasia: Charm and Conquer』について、2022年7月11日に見られたTwitter上での広告が「性差別的である」とされた。内容は、「アニメ・マンガ調の少女キャラクターが檻の中にいる」というもので、ショートパンツに破れたベスト、手首と足首には金属の手錠がかけられており、「未成年のキャラクターを性的な方法で描写している」と判断。該当広告の停止を求めた。

 これに対してOasis Gamesは社内調査の結果、「マーケティングチームとローカライズチームの間に断絶があった」と回答。その後、同様の広告をすべてTwitterから削除し、広告が不快感を与えたことを認め、謝罪したとのこと。

 また、深セン・Shenzhen Yuedongの『Legend City』(開発:TeamLOM)のモバイル広告も「過度に性的に描写されている」との申立てが行われた。該当の広告は、ポルノ女優Mia Malkova氏が露出度の高いカウガールの衣装を着て出演したもの。ASAはこの広告を性的な示唆に富むものとして判断したものの、スタジオ側は『Legend City』が17歳以上対象のレーティング設定を設けていることを説明。

 ASAはスタジオ側の主張を認めたが、広告が他のモバイルアプリで提供されていることから、視聴に適さないユーザーに届いてしまっていることを問題視。Shenzhen Yuedongは広告を変更し、今後マーケティングについて社内トレーニングを実施することを約束した。

 そして、広州・Goat Gamesの『King’s Throne: Royal Delights』でも、ランジェリーを身につけた2人の女性が登場するTwitter広告について「女性をステレオタイプ化し、卑下している」との申立てが行われた。この広告では、性的なポーズを取る女性キャラクターと共に、卑猥な言葉を連想させるクイズが出題。ASAは「広範にわたる不快感を引き起こす可能性があり、ジェンダー・ステレオタイプな広告である」と判断。社会的に無責任であると結論付けた。

 これにより、Goat Gamesは広告を停止。「今後再び使用することはないだろう」と述べた。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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