
中国・国家新聞出版署は12月28日、新規の版号を交付したことを発表した。国内タイトル84本(24日付)に加え、約1年半ぶりとなる海外タイトルへの交付(10日付)も45本行われ、計129タイトルが新規取得に至った。なお、海外タイトルのうち『权力的游戏凌冬将至』(ゲーム・オブ・スローンズ-冬来たる)は現在リストから削除されている。

版号審査が再開して以来、交付ペースが遅かった大手企業も多くの主力タイトルで版号を取得している。
例としてテンセントは今回、国内タイトルとして『重生边缘』(SYNCED)、『命运方舟』(LOST ARK)、海外タイトルとして『无畏契约』(VALORANT)、『宝可夢大集結』(ポケモンユナイト)などが認可。

NetEaseは国内タイトルに『巅峰极速』(Racing Master)、海外タイトルとしてはイスラエルの開発会社Plarium Gamesが開発するRPG『突袭:暗影传说』(RAID: Shadow Legends)、レベルファイブの『幻想生活』(ファンタジーライフ)が認可された。
さらに、ByteDance 傘下NUVERSEは日本の「ワンピース」IPを活用した『航海王:梦想指针』(One Piece: The Dream Pointer)が海外タイトルとして版号を取得。
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そのほか、海外タイトルのリストには、日本の漫画作品を原作としたアニメ「真・中華一番!」の中国語タイトル『厨神小当家』や、Netmarbleとレベルファイブの『二之國:交錯世界』(二ノ国:Cross Worlds)などが含まれている。
中国では新たにゲームを配信・販売する際、行政機関である国家新聞出版署から「版号」(ライセンス)を交付される形で認可を受ける必要がある。しかし、2021年7月以降から今年4月まで一時的にすべての版号審査が停止された時期もあり、継続的に版号が交付されるかどうかは中国のゲーム市場において重要な点。
2022年はこれまで、4月に45本、6月に60本、7月に67本、8月に69本、9月に73本、11月に70本のタイトルが新規に版号を取得。そして12月は今年最大の129本が審査を通り、計513タイトルが国内での販売に関して認可を受けた。
特に、12月に行われた海外タイトルへの版号交付は版号審査を再開して以来初めてとなり、約1年半ぶりの事となった。新作のほか、すでに中国外で成功しているヒットタイトルが複数含まれており、中国でのリリースによる、更なる盛り上がりが期待される。