中国・国家新聞出版署は、2月10日付けで新規版号の交付を発表した。国外タイトルの審査は行われず、国内のみ計87タイトルが版号を取得している。
版号は、中国国内でゲームのパブリッシングをする際に必要なライセンス。今回はテンセントの『王者万象棋』をはじめ、bilibiliが現地での配信を担当する中国版『ラピスリライツ』(七千兆亿的星空)などが新たに認可された。
『王者万象棋』は「王者栄耀」IPを活用したオートチェス系のタイトル。『王者栄耀』に登場するキャラクターをベースとしつつも、現代風かつデフォルメしたデザインを採用している。現在クローズドベータテストを行っており、正式なリリース日は未定。
また、日本では2021年12月にリリースされたKLabとKADOKAWAの共同プロジェクト「ラピスリライツ~この世界のアイドルは魔法が使える~」のゲームアプリ版(盛趣遊戯との共同開発)が、中国での版号をついに取得。現地でのパブリッシングはbilibiliが行う。
そのほか、香港の小説「天龍八部」を原作とした畅游(Changyou)開発のMMORPG『新天龍八部』(2007年にリリースされた『天龍八部』のリメイク版)や、ネットイースの西遊記を題材にした「梦幻西游」IPの最新作となるMMORPG『梦幻西游:时空』などがリストに名を連ねている。
今回も先月に引き続き、国内のタイトルのみが認可を受けた。日本を含む国外タイトルの審査は2022年12月に1年半ぶりとなる版号交付が行われたのを最後に、今年に入ってから一度も動きが見られない状況となっている。
なお、前述のゲーム版『ラピスリライツ』はもともと中国のオンラインゲーム会社である盛趣遊戯が開発を手掛けるため、国内タイトルとして審査されている。