中国・国家新聞出版署は、1月17日付けで新規版号の交付を発表した。国外タイトルの審査は行われず、国内のみ計88タイトルが版号を取得している。

版号は、中国国内でゲームのパブリッシングをする際に必要なライセンス。今回、テンセントの『白夜極光』、miHoYo(HoYoverse)の『崩壊:スターレイル』、NetEaseの『超凡先锋』など、大手パブリッシャー3社のタイトルが名を連ねた。
特に『崩壊:スターレイル』は、miHoYoが手掛ける「崩壊」シリーズの最新作となる3Dターン制RPG。現在事前登録を受け付けており、中国における登録者数は執筆時点で840万人を超えている注目作となっている。プレイヤーは「星穹列車」と共に、銀河を開拓する冒険へと旅立つこととなる。なお今回、モバイルに加えてPCクライアント版もあわせて認可された。
一方、テンセントの『白夜極光』は一筆書きのパズル要素を取り入れたRPG で、グローバルでは2022年12月に1.5周年を迎えている。NetEaseの『超凡先锋』は「次世代のサバイバルシューティング」を謳うバトロワ系のタイトル。

全体として、昨年に版号審査が再開された際と比較すると、承認される新規タイトルの数は増加傾向にある。2023年は昨年よりも多くのタイトルが中国で版号を取得すると推測できるほか、日本など国外からのタイトルが現地で定期的に承認されるようになることが期待される。
とはいえ、前例として過去に約9ヶ月もの期間で版号の新規交付が凍結されたこともあり、版号取得の機会が貴重なものであることには変わりない状況。そのため、現在の中国市場では「量より質」がとりわけ重要な指針となっているようだ。
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