中国、3月の版号を交付 『ウマ娘』『ブルアカ』『妖怪ウォッチ4(Switch版)』が新たに取得

 

 中国・国家新聞出版署は、3月22日付けで国内における新規版号86件の交付を発表した。あわせて国外タイトルの審査も行われ、16日付けで27件が交付されている。

 版号は、中国国内でゲームのパブリッシングをする際に必要なライセンス。今回は国外からの輸入タイトルとして、Cygamesが開発し、bilibiliが現地でパブリッシングする『ウマ娘 プリティダービー』(現地タイトル:闪耀!优俊少女)、NEXON Gamesが開発し、Yostarが現地でパブリッシングする『ブルーアーカイブ』が新たに取得した。また、レベルファイブのNintendo Switch版『妖怪ウォッチ4++』(妖怪手表4强化之章)がテンセントから販売される。

 なお、『ウマ娘 プリティダービー』と『ブルーアーカイブ』は日本国内において同時期に2周年を迎えたタイトル。中国進出によって人気に拍車をかけることができるか、注目だ。

 
 

 特筆すべき点として、賭博に厳しい規制がかかる中国において、競馬をモチーフにした『ウマ娘 プリティダービー』が版号を取得した点。また、韓国発の『ブルーアーカイブ』をはじめ、同じく韓国・デヴシスターズの『クッキーラン:キングダム』など8作品が認可された点が挙げられる。中国では2017年初頭から韓国産のタイトルに関して版号の審査を行っておらず、両国間の政治的問題が原因と推察されていたが、約5年ぶりに新規版号を取得した。

 そのほか、テンセントを通して取得された『妖怪ウォッチ4++』は、妖怪を仲間にして戦うアクションRPG『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている』に新たな要素を追加した作品で、日本国内では2019年に12月に発売されたタイトル。同作の発売時点で中国語(簡体字・繁体字)に対応していたものの、版号の取得はこのタイミングとなったようだ。

 

 前回、国外からの輸入タイトルの版号交付が発表された2022年12月と比較して、件数は45本から27本へと減少しているものの、今回のラインアップからはこれまで以上に幅広い作品が中国本土に上陸できる可能性が高まったと言えそうだ。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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