ポノスは、自社が展開するスマートフォン向けゲームアプリ『にゃんこ大戦争』のゲームデータを不正に作成し販売・購入した私電磁的記録不正作出・同供用事件で、京都府警察ら6都道府県警察と連携し、被疑者19名を送致したと発表した。
今回の捜査について、ゲームデータ等のアカウント売買サイトでの問題点が浮き彫りになったことから、6道府県警察連名によりアカウント売買サイトに対して、改善の要請書が発出。利用者への注意喚起や、不正取引監視体制の強化が要請されたとのことだ。
『にゃんこ大戦争』は、シリーズ累計6700万ダウンロードを突破する人気タワーディフェンスゲーム。まんまるとした愛らしい見た目のネコから、長い手足やマッチョな体格の“キモかわ”なネコまで、様々なビジュアルのキャラクター達が登場。1プレイのサイクルが短く、通勤時間などスキマ時間に気軽に手に取れるカジュアルさが魅力の作品だ。
課金要素として、ユニットが排出されるガチャをはじめ、戦闘スピードが2倍となったり戦闘後の経験値が1.5倍になったりする時短アイテムや、戦闘を有利に進められる様々なアイテムが用意されている。アイテムの購入には、ゲーム内通貨的な役割を持つ「ネコカン」を必要としており、ショップページにて370円~10,000円の価格帯で販売が行われている。
被疑者は、前述したような課金を必要とする要素に料金を払わず、ゲーム内通貨を不正に入手したり、キャラのレベルを上げたりしていたと府警はみている。『にゃんこ大戦争』は2019年にも不正に改造したゲームデータが販売される事件があり、容疑者1名を逮捕、当該ゲームデータを買い受けた容疑者3名を書類送検したとの発表が行われていた。
ポノスは、「このような不正行為及び犯罪行為については、フェアに遊んでいただいているユーザーの皆様との公平性を保ち、多くの皆様が健全に遊んでいただける環境を保持するためにも、厳正に対処していく方針」だとコメント。
今後も不正の撲滅に向け、本件について引き続き犯行事実の解明に警察の捜査に対する協力を行うとともに、新たに発覚する不正行為については警察に通報して厳正な処罰を要請していくとしている。