神奈川県大船署は1月24日、神奈川県平塚市の男性(44歳)を著作権法違反の疑いで横浜地検に書類送検した。一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)やコーエーテクモゲームスが報告している。
被疑者の男性はゲームキャラクターの姿態等が無断複製または無断翻案(被服の削除など)された抱き枕カバー等のグッズを販売目的で所持していたという。警察によると、男性は「生活費のため販売していた」と供述しており、インターネットでの販売を通じた仕入れ・転売により、2018年から摘発までに約1,200万円を売り上げたものと見られる。
実際に押収されたのは10社12作品の計72点。Cygamesの『グランブルーファンタジー』やアニプレックスの『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』なども含まれていた。そのうち、『DEAD OR ALIVE 6』に登場する「マリー・ローズ」「ほのか」といった5キャラクターは22点確認されたとのこと。

コーエーテクモゲームスは「当社著作物を無断で複製または翻案し、販売する行為は当社著作物の品位、名声およびイメージを著しく毀損し非常に悪質である」と判断。神奈川県警に告訴状を提出し、送検に至った。
同社はかねてより、著作権の侵害行為に対して厳格に対応する方針を明らかにしている。昨年11月には、「信長の野望」「三國志」他34タイトルを無断で複製した記録媒体を販売していた静岡市の男性(45歳)を著作権法違反の疑いで告訴し、こちらも容疑者が逮捕されている(関連記事)。