2023年3月、世界モバイルゲーム市場の売上トップは『王者栄耀』 2周年施策続く『ウマ娘』が急上昇

 モバイルアプリの市場調査を行うAppMagicは、 2023年3月の世界モバイルゲーム市場におけるセールスランキングを明らかにした。同社のデータに基づいて、mobilegamer.bizが報じている。

 期間中、最も売上をあげたタイトルはテンセントの『王者栄耀』(Honor of Kings)となった。前月の1億1,350万ドルと比較すると減収の1億670万ドル(約140億9,700万円※)だったものの、依然として首位をキープしている。

▲画像はmobilegamer.bizより

※執筆時点の最新取引レートで計算

 なお現在、『王者栄耀』の売上高はほとんどが中国からのものだが、ブラジル版ではグローバル版の配信を開始。ラテンアメリカ地域を皮切りにグローバル版が展開されていくことで、さらなる収益源を確保する可能性がある状況となっている。

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 続くKingの『キャンディークラッシュ』は、8,890万ドル(約117億4,600万円)を売り上げ、2月から復調。その一方、HoYoverse(miHoYo)の『原神』は2月に1億1,180万ドル(約147億7,200万円)の収益を計上したが、3月は7,790万ドル(約102億9,300万円)と大幅に落ち込む結果となった。

 そして、Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』は2月後半から続く2周年記念施策の最終弾により、2021年7月以来最高の売上となる6,530万ドル(約86億2,900万円)を計上。さらに3月には中国本土におけるパブリッシングライセンスである版号も取得しており、グローバルでのさらなる展開も期待される(関連記事)。

▲アプリ分析ソリューション「LIVEOPSIS」で確認すると、2周年施策が継続的に行われた2月後半~3月は、国内のセールスランキングにおいてほとんど首位をキープしていた。

 そのほか、『ポケモンGO』は収益の周期が5,600万~5,800万ドルの月と、4,200万~4,400万ドルの月のパターンに分かれているようだ。3月は後者となり、2月の5,790万ドルから4,280万ドル(約56億5,600万円)に減少した。

 11位以下のタイトルは以下の通り。

11. モンスターストライク(XFLAG):4250万ドル
12. ホームスケイプ(Playrix): 3920万ドル
13. プロ野球スピリッツA(コナミ):3720万ドル
14. リネージュM(NCSOFT): 3520万ドル
15. Romance of the Three Kingdoms(Lingxi Games): 3440万ドル
16. タウンシップ(Playrix): 3250万ドル
17. パズル&サバイバル(37Games): 3200万ドル
18. Eggy Party (NetEase):2980万ドル
19. クラッシュ・オブ・クラン(Supercell): 2960万ドル

20. Rise of Kingdoms –万国覚醒–(Lilith Games):2920万ドル

 コナミの『プロ野球スピリッツA』は2022年1月以来最高の収益を記録。初めてTOP20入りしたNetEaseのパーティゲーム『Eggy Party』は、まだサービス地域が中国のみであるものの、好調なスタートを切っている。

 なお、『Fate/Grand Order』(前回8位)と『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(前回10位)は先月から減収となり、TOP20から陥落している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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