中国の調査会社Niko Partnersは同社のレポートにおいて、2026年までにアジア10カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、台湾、日本、韓国、インド)の合計でゲーマーが10億人を超えるとの調査データを公開した。
レポートによると、アジア10カ国のPCおよびモバイルゲーム市場は、2022年に359億ドル(約4兆9,836億円※)、2026年に414億ドル(約5兆7,471億円)に達すると予測。特に、インドのゲーム市場は5年間の成長率が21%となり最も高い数値だという。
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そして、ゲームユーザーの数は収益よりもはるかに速いペースで増加する見込み。PCおよびモバイルにおけるゲーマーは、2022年に7億8870万人となり、2026年には10億6000万人に上るとの試算が明らかにされている。
とはいえ、Niko Partnersが2022年に公開した予測は、2021年から若干の引き下げとなった。これは、厳しい世界的なマクロ経済環境、規制の影響、ブロックチェーンゲーム、クラウドゲーム、メタバースなどの成長分野の不振が原因としている。
地域別では、インド、タイ、フィリピンは、ゲーム収益とゲーマー数において最も急速に成長している市場とされている。特にインドではゲーマー数が3億9640万人となり、世界で2番目に多いゲーム人口を誇る。この数字は、アジア10カ国の全ゲーマーの50.2%を占めるもの。
一方、日本と韓国はアジア10カ国で最も成熟した市場となり、収益の77%以上を占めている。2022年、日本のゲーム収益は前年比2.6%減で、韓国は横ばいの数値となった。