ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は1月11日、2022年の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ)とハードの売上速報を発表した。集計期間は2021年12月27日~2022年12月25日となる。
2022年、店頭・通販販売分の国内家庭用ゲーム市場規模は3,748.2億円となり、前年比3.7%増を記録した。前年までの巣ごもり需要による反動も懸念されたが、強力な新作ソフトの登場とゲーム機本体の品薄に解消の兆しが見られたため、2022年は2年ぶりにトータルの市場規模がプラスとなった。
年間ソフトランキングの首位は、3年ぶりのシリーズ最新作となる『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモン/2022年11月18日発売/Switch)が獲得。年間販売本数は433.9万本と、前作『ポケットモンスター ソード・シールド』(ポケモン/2019年11月15日発売/Switch)が2019年に記録した年間販売本数298.8万本を大きく上回るペースで数字を伸ばしている。
2位は368.8万本を販売した『スプラトゥーン3』(任天堂/2022年9月9日発売/Switch)で、こちらも前作を超える勢いで販売本数を積み上げた。
なおTOP10のタイトルのうち、Nintendo Switch向けが9本となり上位を占めた。
ハード市場では、主力商品に世界的な半導体不足と、サプライチェーンの混乱が尾を引いたものの、年末にかけて徐々に復調。年間販売台数では、3機種合計で480.5万台を販売したNintendo Switchが6年連続でトップとなった。
また、PS5は115.4万台、Xbox Series X|Sは27.0万台とそれぞれ前年の実績を上回り、今後のさらなる普及の拡大に注目が集まる。
2023年のソフト市場は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(任天堂/2023年5月12日発売予定/Switch)や、『ファイナルファンタジーXVI』(スクウェア・エニックス/2023年6月22日発売予定/PS5)といった強力な新作が登場する予定で、家庭用ゲーム市場のさらなる盛り上がりが期待される。