
Netflixは11月1日、米・シアトルのゲーム開発会社Spry Foxを買収したことを発表した。Netflixが所有するゲームスタジオとしては6番目。
Spry Foxはシアトルを拠点として2010 年に設立されたゲーム開発会社。モバイル向けにマッチ3パズルゲーム『Triple Town』や、ワードパズルゲーム『Alphabear』などを開発し、Apple Arcadeやコンソール向けにもライフシム『Cozy Grove』をリリースしている。同社が手掛けるタイトルは、かわいらしいビジュアルと平和なゲーム性が特徴的。




Spry Foxによると、買収後も既存タイトルについては今まで通り配信中のプラットフォームでダウンロード可能なほか、すでに新規タイトルの開発にも着手しているという。タイトルのひとつは『Cozy Grove 2』であり、もうひとつは「大規模な非暴力的MMO」になるという。
Spry Foxの共同創業者Daniel Cook(ダニエル・クック)氏は買収に際して「Spry Foxを立ち上げたのは12年前のことです。私たちが目指したのは、心優しく善良でクリエイティブな人たちが、お互いを助け合う環境で、最高のオリジナルゲームを作ることができる会社でした。私たちのゲームで遊んだ人が幸せな気持ちになれる、そんなゲームづくりを目指しています」と語っている。
Netflixは昨年11月にゲーム市場へ本格参入してから、急速に事業規模を拡大。Netflix Gamesとして、グローバルに通用する社内ゲームスタジオの構築に注力している。
今年9月には、フィンランド・ヘルシンキに初の自社ゲームスタジオを設立。翌10月には、同社のゲーム担当VP・Mike Verdu(マイク・ベルドゥ)氏により南カリフォルニアに新しい自社スタジオを開設する計画も明かされている(具体的な設立時期などは不明)。
このほか、フィンランドのNext Games、米国のNight School StudioおよびBoss Fight Entertainmentを所有しており、今回のSpry Foxを合わせると6つのゲームスタジオで構成されることになる。それぞれ強みと注力分野が異なるスタジオで、ユーザーの多様な嗜好に合ったゲームを開発する方針だ。
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