アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年4月の海外進出に成功した中国のモバイルゲームTOP30を公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。また、ここでの海外とは、中国を除く世界市場のことを指す。
ゾンビの蔓延る世界でのサバイバルを描いた4Xストラテジー『State of Survival』(ステート・オブ・サバイバル)は、3月の前年同期比で13%増収に続き、4月も18%増とさらに上昇し3位にランクアップ。ストラテジージャンルでは最高位となり、2019年のリリース以来(日本は2021年8月)、米国を中心とした海外市場において「終末系サバイバル」を題材にしたストラテジーのブームを巻き起こしている。
Moonton(沐瞳科技)の『モバイル·レジェンド: Bang Bang』は、4月に1年で最大の祭典「515イベント」を開催し、新スキンの発売や大規模イベントにより、期間中の海外売上高が前年同期比27%増となり、5ランクアップの8位を獲得。5月も「515イベント」は継続して開催され、引き続き好調な収益成長を維持している。
37Games(三七互娱)のスマホMMO『空の勇者たち』(現地タイトル:云上城之歌)は、日本および韓国市場で好調に推移し、3ランクアップの11位となった。韓国は海外売上高の47.9%を占め、次ぐ日本が31.7%を占めており、同作における主要な市場となっている。
4周年の新章により、Netease Gamesの『IdentityV 第五人格は海外売上高で前年同期比143.2%を記録し、売上高ランキングで29位に返り咲いた。
一方、売上高伸び率のランキングでは、テンセントとアクティビジョン・ブリザードの『Call of Duty Mobile』がシーズン3開幕により前年同期比40.9%増を記録し、伸び率トップとなった。 2019年10月のリリース来、海外総収入は14億ドル(約1,775億円)を突破している。
キャットフードスタジオが開発・運営し、日本での配信をYostarが行う『雀魂 -じゃんたま-』は同期間中、日本でのサービス開始3周年を記念した施策を展開。TVアニメ「かぐや様は告らせたい」とのコラボレーション施策も同時に実施し、Twitterキャンペーンによる盛り上げも図った。その結果、日本におけるセールスランキングでは5位まで浮上し、海外売上高の伸び率でも6位まで急浮上を果たした。
LINGXIGAMES(灵犀互娱)は4月9日に日本で『オリエントアルカディア』(日本語版『三国志幻想大陆』)をリリース。人気の「三国志」テーマを扱ったことにより日本市場での収益は順調に伸び、ランキングでは7位を獲得。同社の『三國志 真戦』(現地タイトル『三国志・战略版』)に続くヒット作となっている。
また、ZlonGame(紫龙游戏)が配信するファンタジーMMORPG『AZUREA -空の唄-』(現地タイトル:天谕)の正式サービスが開始され、日本語版の好調により海外売上高は3月の5.5倍と過去最高の値を記録。日本市場の売上高は全体の86.7%を占めている。
4399 Gamesは多文明の戦争をテーマにした4Xストラテジー『文明与征服』に続き、新たにファンタジーアドベンチャーRPG『秘境傳說:神木遺跡』を台湾、香港、マカオ地域でリリース。同作は現地のセールスランキングではトップ3に入ることが多く、順調に推移している様子だ。
そのほか、NUVERSE(朝夕光年)の武術をテーマにしたカードゲーム『放肆武林』も4月にリリースされ、台湾、香港、マカオ地域で好スタートを決めている。
そして、ダウンロード数のランキングでは、テンセントの『PUBG Mobile』が海外市場で1100万DLを突破し、首位を維持。4月、新登場のタイトルはランクインしなかった。
そのほか、フリック操作でゴールを狙うカジュアルなサッカーゲーム『サッカースーパースター』(Soccer Super Star)は前年同月比18.6%増の860万ダウンロードを記録し、ランキング2位にランクアップ。
また、Game In Lifeによるカジュアル美容ゲーム『Makeup Master』(日本版非サポート)は前年同期比107.6%のDL数を記録し、同ランキングで17位上昇の7位を獲得した。