米国の調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2023年3月の世界モバイルゲーム市場における中国パブリッシャーのセールスランキングを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
2023年3月、世界のモバイルゲームパブリッシャーの売上トップ100には中国企業が41社含まれ、19億3000万ドル(約2593億円※)を生み出した。これは、トップ100の売上のうち37.1%を占める。なお、この数字には中国におけるサードパーティーのAndroid向けストア(TapTapなど)の売上は含まれていない。
※執筆時点の最新取引レートで計算

NetEaseは、中国本土で配信しているパーティゲーム『Eggy Party』(現地タイトル:蛋仔派对)で新シーズンが開幕し、過去最高のフローを記録。モバイルゲーム収益は前年同期比11%増となりランキング2位に浮上した。
『Eggy Party』は中国国内で人気を博しており、昨年12月から4ヶ月連続で中国App Storeのダウンロードチャートで首位を獲得し、1月のMAUは国内で2位を記録している。

4位のLINGXIGAMES(灵犀互娱)は3月中旬、中国本土で新作ストラテジー『三国志・战棋版』をリリース。初日に中国App Storeのダウンロードチャートで首位を獲得し、セールスランキングでもTOP5入りした。『三國志 真戦』(三国志·战略版)も引き続きアジア市場で人気となり、3月のモバイルゲーム売上高は前年同期比46.7%増を記録している。
Century Games(点点互动)は2月にポストアポカリプスをテーマにしたストラテジーの新作『ホワイトアウト・サバイバル』をリリース。3月に前月比620%増と好調に収益を上げ、同社のモバイルゲームの中でも最高の売上高を達成している。同ジャンルの他タイトルも収益を伸ばし、全体で前年同期比50%近く増加した。

IGGはゾンビ系タワーディフェンス『Doomsday: Last Survivors』が米国や韓国などの市場で順調に収益を伸ばし、パブリッシャー収益で前年同期比13%増となり14位にランクインした。
そのほか、24位に初登場したHortor Gamesは放置系RPG『三国魚将伝』が3月のセールスランキングで14位にランクインし、おなじく『疯狂骑士团』も収益を伸ばしているという。同期間のパブリッシャー収益は前年同期比50%増と急増している。
中国App Storeにおけるセールスランキングでは、前述の『三国志・战棋版』が12位に新登場。テンセントのオープンワールド系ゾンビサバイバル『Undawn』(黎明觉醒:生机)が前月から約3倍の収益をあげ13位に急上昇。

また、中国版『アークナイツ』では「モンスターハンター」とのコラボイベントを実施し前年同期比47%増を記録。同ランキングでは18位に浮上した。