
任天堂は9月2日、同社がiOS/Android向けに提供する『マリオカート ツアー』について、ガチャ要素の撤廃を発表した。この変更は、9月末に予定しているアップデートで実施される。
公式Twitter(@mariokarttourJP)に投稿された内容によると、9月末のアップデートでは、新しいモードとしてシリーズおなじみの「バトル」が追加され、ルビー(有償アイテム)を使用してキャラ/マシン/グライダーを交換する「ピックアップショップ」が追加。これに伴い、これまでルビーを消費して利用していたドカン(ガチャ)が廃止となる。
『マリオカート ツアー』は、任天堂、DeNA、バンダイナムコスタジオが共同開発する「マリオカート」シリーズ初のスマートフォン向けゲーム。2019年9月のリリース以来、スタミナ、ガチャを通じたルビー販売、月額課金の「ゴールドパス」、「Miiスーツ」(アバタースキン)のショップ販売などの要素でマネタイズを行ってきた。
今回、マネタイズの要であるガチャが廃止されることによって、当然ながら売上に大きな影響が出るものと考えられる。この決定について任天堂は理由を明らかにしていないが、単純なビジネスモデルの変更、もしくはサービス終了の前段階であることが予測される。
近年では、欧州を中心にガチャやルートボックスが禁止される動きがあるなど、ランダム性が高い要素は射幸心を煽るものとして厳しい目が向けられている。有償アイテムを使用して、キャラ/マシン/グライダーが交換できる「ピックアップショップ」の実装によりランダム性を廃することで、そういった地域にもリーチする狙いがあるのかもしれない。
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もしくは、先日サービス終了日程が決まった『ドラガリアロスト』と同様、徐々にゲームを畳む方向か。今後の動向に注目だ。
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