サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(Public Investment Fund/PIF)が任天堂株式の買い増しを実施し、保有比率を8.26%へと引き上げた。2月17日に関東財務局へ提出された変更報告書を通じて明らかとなった。
報告書によると、2月8日付けで300万強の株式を買い増し、保有比率を7.08%へと引き上げた(関連記事)直後、9日に約534万、10日に約364万、そして13日に約629万の株式を取得したことがわかった。保有目的は「純投資」としている。
サウジアラビアは近年、「2030年までにサウジアラビアをゲームとesportsの分野における究極のグローバルハブとすることを目指す」として、ゲーム・esports分野への長期的な投資戦略を公開。大手ゲームパブリッシャーへの投資も計画の一部に含んでいる(関連記事)。
そうした戦略もあってか、PIFは任天堂株の継続的な買い増しを行っている状況。2023年だけでもすでに2.25%の株式を追加取得しており、今後も保有比率を高めていく可能性は高いと見られる。