2021年12月の海外進出に成功した中国モバイルゲーム、売上高伸び率1位は『CoD Mobile』。DL数トップは『PUBG Mobile』

▲画像はSensor Tower「2021年12月成功出海的中国手游 – 《使命召唤手游》总收入突破13亿美元,《指环王》IP新游收入增长49%​​」より

 アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2021年12月の海外進出に成功した中国のモバイルゲームを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。また、ここでの海外とは、中国を除く世界市場のことを指す。

 セールスランキングは既報の通り。

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▲2021年12月、海外市場における中国モバイルゲームの売上高伸び率ランキング

 12月の海外市場における中国モバイルゲーム売上高伸び率(成長率)トップは『Call of Duty Mobile』(使命召唤手游)となった。2019年10月にリリースされ同作は、総売上高が13億ドル(約1,488億円)を突破。期間中、収益は前年同期比15.4%増を記録している。

 11月下旬に欧米でリリースされた『フィギュアストーリー』(英語版:Figure Fantasy)は、12月に500万ドル(約573億円)以上の増収となり、伸び率ランキングで3位を記録した。 この期間、海外売上高全体のうちアメリカが28.7%、韓国と日本がそれぞれ22%と17%、東南アジア市場が約8.6%を占めている。

 『フィギュアストーリー』は12月、ハーフアニバーサリー記念としてASUSが展開するゲーミングデバイスブランド「ROG」(Republic of Gamers)とのコラボレーションイベントを開催。

 また、同時期に『フィギュアストーリー』と「初音ミク」のコラボとして、sasakure.UK氏を起用したプロモーション施策を展開。同氏の描きおろし楽曲「ディカダンス」がYoutubeに投稿され、広告にも活用された。

 そのほか、Twitter上の施策としてはクリスマスのフォロー&RTキャンペーンが最も注目された。総額10万円のAmazonギフト券が用意され、1.2万件のリツイートを獲得していた。

 NetEaseのSLG新作『The Lord of the Rings: War』は12月の収益が49%増加し、伸び率ランキングで7位、セールスランキングで33位にランクイン。

 海外進出しやすいSLGタイトルであることに加え、有名IPである「ロード・オブ・ザ・リング」の強い魅力により、世界市場でも注目されている形だ。なお同作は欧州、アメリカ、オセアニア、東南アジアで提供されており、日本ではサービスされていない。

 『パニシング:グレイレイヴン』(战双帕弥什)は、11月から続くアニバーサリーイベントや「NieR」コラボの連動企画を実施し、期間中の海外売上高を前年比118%増とした。結果、伸び率ランキングで第8位を獲得。Twitter上では、NieR:AutomataグッズやAmazonギフト券1000円分が当たるキャンペーンを実施。

  

 『Merge County』は、11月末にリリースされ、今期17位にランキング入り。 同作はタウン内の同じ素材や建物を合成して街づくりをしていく、タウンシミュレーションとマージパズルを組み合わせた作品。現在、収益が急拡大しており、合成(マージ)ゲームの成功例となるか、注目のタイトルだ。

   

 そして、12月の海外における中国モバイルゲームのDL数トップは『PUBG Mobile』が約1200万DLで首位となった。Adaric Musicのリズムゲーム『Piano Fire』は、1000万DLを突破して第2位にランクイン。

 前回初登場を果たしたカジュアル美容ゲーム『Makeup Master』は、ダウンロード数が91.5%増となり、3位まで順位を上げている(関連記事)。

 今期唯一の新登場は、flowerplasnのカジュアルゲーム『2048 Cube Winner』となった。同作は同じキューブを合成してより大きな数字のキューブを作ることを目指すミニゲーム。現在、Androidのみに対応している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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