人工知能を駆使した統合データを扱うdata.ai(旧社名:App Annie)は、同社のブログにおいて「2022年3月、日本モバイルゲーム市場におけるダウンロードランキングおよびセールスランキング」を発表した。
ダウンロードランキング
2022年3月、日本市場のモバイルゲーム市場におけるダウンロードランキングには新作3タイトルがランクイン。
首位を獲得したUjoy Gamesの『Soul Tide』(ソウルタイド)は、2021年8月に中国でリリースされ、今年3月22日に日本へと上陸した迷宮探索を題材にしたRPG。謎解き・パズル要素の強い迷宮を探索するシステムが特徴で、Live2DとSDで表現されるキャラクターと、ゲーム内のサウンドが印象的なタイトル。
また、セガの「チェインクロニクル」シリーズの後継作となるRPG『シン・クロニクル』が延期を経て3月23日にリリースされ、ランキング6位に初登場となった。ストーリー各章のクライマックスではやり直し不可な究極の二択を迫られ、その決断がその後の物語に影響していく「運命は自ら決める。選ぶチャンスは一度きり」というコンセプトが特徴的。
3つ目の新作タイトルとしては、LINEのブラウン、コニー、サリーなどおなじみのキャラクターが登場するコイン収集ゲーム『LINE Magic Coin』が2月28日にリリースされ、10位に。スロットを回して、コインを貯めて絵本を完成させることでステージをクリアできるカジュアルなタイトル。
注目なのはハイパーカジュアルゲーム『Bacon – The Game』で、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどのグローバル市場でヒットしたことにより993ランクアップの2位にランクインした。チキン、アイスクリームやピニャコラーダ、果ては自由の女神像など、あらゆるものにベーコンを載せることにチャレンジするタイトルとなっている。
そのほか、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は1.5周年のハーフアニバーサリー施策により3位に浮上。4月5日にはプレイヤー数の急増を受けて、プロジェクトメッセージの公開やマナーガイドラインの制定など、興味深い動きが見られた。
【関連記事】
『プロジェクトセカイ』マナーガイドラインを公式サイトに掲載 プレイヤー数の急増も背景か
セールスランキング
一方のセールスランキングTOP10には、RPGタイトルが7本ランクイン。Cygamesの育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』は、引き続きトップを維持している。
ガンホーのパズルRPG『パズル&ドラゴンズ』は2月20日、ついに10周年を迎えた。これを記念したアニバーサリー施策により、売上高ランキングで4位を獲得。加えて「HUNTER×HUNTER」とのコラボレーションも実施し、Twitterにおける「いいね」数を目標とする記念キャンペーンでは10万もの数字が設定されていたが、見事に達成していた。
同じくアニバーサリーのタイトルとして、『ドラゴンクエスト ウォーク』がリリースから2.5周年を迎えて5ランクアップし、トップ10入りを果たした。期間中、大型イベントとなる「WALKフェス」が開催されていた。
対して、2022年2月にリリースされたばかりのKeyとWright Flyer Studiosの『ヘブバーンズレッド』は5ランクアップと急成長。2月末にストーリー新章を追加し、3月はじめには初となるApp Storeセールスランキング1位(デイリー)も獲得するなど順調なスタートとなった。
【関連記事】
『ヘブンバーンズレッド』App Storeセールスランキングで1位獲得。第三章開幕に関連したゲーム内施策が寄与