中国の調査会社CNG(伽馬数据)は4月24日、2022年第1四半期(1~3月)期の中国ゲーム市場についての調査データを公開した。
同社の統計によると2022年第1四半期、中国ゲーム市場の売上規模は794億7400万元(約1兆5,508億円)で前期比10.08%増、前年同期比で3.17%増となった。前年同期比での成長率は鈍化。
また、中国モバイルゲーム市場の売上規模は604億3200万元(約1兆1,794億円)となり、前期比9.28%増、前年同期比2.72%増。こちらも前年同期比の成長率は鈍化している。
市場の成長要因には『原神』『夢幻西遊』などのヒットタイトルが堅調に推移したことに加え、4399 Gamesによる多文明の戦争をテーマにした4Xストラテジー新作『文明与征服』のヒットが挙げられる。しかし、2021年7月~2022年4月まで新規ゲームの認可が行われなかった影響(関連記事)で、成長率は大きく低下した。
中国PCゲーム市場(クライアントサーバ型)は154億9300万元(約3,022億円)となり、前期比12.06%増、前年同期比2.63%増に。『夢幻西遊』『クロスファイア』などの長期運用タイトルが春節により好調となった。
一方の中国ブラウザゲーム市場は、前期比2.63%減の13億6,100万元(約266億円)に。前期から下がったものの、減少幅は縮小し徐々に安定してきている。
中国にとっての海外市場売上高は45億5400万ドル(約5,829億円)で、前期比0.54%減となり大きな変化は無いという結果。これは前述の通り新作の本数が減少したことにより、新たな流入がなかったことが原因と考えられる。