2022年、モバイルRPG市場は156億ドル規模に 世界のモバイルゲーム売上全体の27%を占める

 米国の市場調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、モバイル向けRPGに関する2022年のインサイトを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計となる。

 Sensor Towerによると、モバイル向けRPG は2017年から6年連続で世界的に売上トップのモバイルゲームカテゴリー(Sensor Towerの定義による)であることが明らかになったという。2022年第1四半期~第3四半期におけるモバイルRPGの世界売上高は156億ドル(約2兆980億円)を突破。ただし、コロナ禍の規制緩和などにより前年比13.4%減となっている。

▲モバイル向けRPGの収益推移

 とはいえ、モバイルゲームの中でもRPGは依然として世界で最も売上高の高いゲームジャンルであり、世界モバイルゲーム市場における総売上の27%を占めた。

▲世界モバイルゲーム市場における収益の分布。グラフ右下がRPGで27%を占めている。

 モバイル向けRPGは主に、日本、中国、韓国市場で人気があり、2022年の第1~3四半期にそれぞれ55億7,000万ドル(約7,491億円)、31億ドル(約4,169億円)、23億5,000万ドル(約3,161億円)の収益をあげ、合わせて世界のモバイル向けRPGの収益のうち71%を占めた。特に日本市場はRPGの売上が最も高く、約35%の売上シェアを維持し続けている。一方、中国市場のRPG売上シェアは2020年の23%から2022年には20%に低下した。

▲モバイル向けRPGにおける国別のシェア

 2022年のRPGパブリッシャー収益ランキングでは、韓国のパブリッシャーNCSOFTがMMORPG「リネージュ」シリーズでトップとなり、ネットイース、37Gamesが後に続いた。Cygames、バンダイナムコ、アニプレックスなど代表的なRPGを提供する日本の企業も上位にランクインしている。

モバイル向けRPGにおけるパブリッシャー売上ランキング
▲モバイル向けRPGの世界セールスランキング。2020年から現在までのトップ10には、IPタイトルが多いのも特徴。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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