『原神』リリース半年で10億ドル突破(約1,085億円)

▲画像はSensor Tower「Genshin Impact Races Past $1 Billion on Mobile in Less Than Six Months」より

 アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて、スマートフォン向けアクションRPG『原神』がリリースから半年で売上10億ドル(日本円で約1,085億円)突破したことを明らかにした。なお、この数字は同社の推計によるものである。

 miHoYoが開発した『原神』は、2020年9月28日に全世界で配信開始。リリース当初から世界的に大ヒットを記録しており、App StoreとGoogle Playから最初の5ヶ月間だけで8億7,400万ドル(約948億円)を売り上げていた。

 また毎月の売上は、2020年12月以降、平均1億6,000万ドル(約174億円)で推移しており、3月の時点では1億4,800万ドル(約161億円)以上を計上している。これはモバイル版のみで2億3,370万ドル(約254億円)を獲得した10月以降で最高の月になることを意味する。

 『原神』は、App StoreとGoogle Playの両方で、『PUBG Mobile』やTencentの『Honor of Kings』に次ぐ第3位の売上高を記録。一方、中国以外の地域では、過去30日間で1億2,900万ドル(約140億円)以上を売り上げ、モバイルゲームの売上高ランキングで第1位となっている。

 ちなみに、本作が10億ドルを達成するのに6ヶ月弱という最速のスピードで達成したが、これはNiantic社の『ポケモンGO』の9ヶ月、NCSoft社の『Lineage M』の10ヶ月よりも早い数字だ。

▲画像はSensor Tower「Genshin Impact Races Past $1 Billion on Mobile in Less Than Six Months」より

 Sensor Towerは、『原神』の成功要因に「新しいイベントやコンテンツ、キャラクターを常にゲームに導入している開発・運営への多大な投資」と分析している。本作のマネタイズは、有償アイテムを購入したガチャの利用がメイン。新キャラクターが追加されるたびに、大きな売り上げにつながっている。

 直近では、新★5キャラ「雪晴梅香・胡桃(炎)」が登場した2021年3月2日に、わずか1日で1,300万ドル(約14億円)近くまでの売上に。また、2月3日に登場した新★5キャラ「護法夜叉・魈(風)」では1,500万ドル(約16億円)以上を記録。ちなみにリリース以来、1日平均580万ドル(約6億3,000万円)の売上を記録している。

 国別の売上では、iOSのみで3億200万ドル(約328億円)の中国が第1位。実に全世界の売上の29.5%を占めている。2位の日本は27.2%の2億7830万ドル(約302億円)、3位の米国は18.5%の1億8900万ドル(約205億円)となった。

 ストア別では、App Storeが全体の60%を占める6億1,500万ドル(約668億円)、Google Playは4億940万ドル(約445億円)。一方、Google Playのない中国を除く、それ以外の地域では、Google Playが56.7%と売上の大半を占めている。

 Sensor Towerは、今回の『原神』の功績について「これほど短期間で成功したモバイルタイトルはない」と評価している。2020年の収益トップタイトル『PUBG Mobile』は、マネタイズを開始してからプレイヤーの消費額が10億ドルに達するまでに16ヶ月強を要し、収益トップ2位の『Honor of Kings』は約18カ月を要した(iOSのみ)。

 

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