2022年上半期、モバイル向け”合成ゲーム”の市場売上は2億7000万ドルを突破 米国を中心にマージパズルが急成長

 アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年上半期までのモバイル向け合成ゲームに関する市場調査データを公開した。ダウンロードと収益の動向、人気のテーマなどが紹介されている。

 Sensor Towerによると、合成(マージ)ゲームは近年、世界的に最も急成長しているパズルゲームの一種として、熾烈な競争が繰り広げられているという。

 最も成長しているのは、Sensor Towerがパズルゲームのサブカテゴリとして分類している、「マージパズル」とも呼ばれるタイプの合成ゲーム。2022年第1四半期の世界売上高は前年同期比16%増となり、2019年同期から約3倍の数値に成長した。2017年からの累計では、15億ドル(約2,055億円)近い売上高を記録している。

▲四半期ベースの合成ゲーム伸び率

 マージパズルとは、同じものを重ね合わせることで、物を強化・進化させたり、別の物体をつくり出したりするパズルゲームの一種。

▲参考:『マージドラゴン』(Merge Dragons!)より

 また、ダウンロード数においても急速な成長を遂げており、特に2020年第2四半期から第3四半期にかけて大きな伸びとなった。2022年第2四半期までに、ダウンロード数は世界で約4億DLに達する見込み。

▲四半期ベースのダウンロード数伸び率

 成長の背景としては、新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きい。世界的なコロナ禍により、2020年第2四半期における合成ゲームの売上は前年同期比36%増と急伸。2021年第2四半期以降は若干の減少があるものの、売上高はコロナ禍以前よりも増加している。

▲コロナ禍以降(青背景のエリア)の両ストアでの合成ゲーム売上高

 2020年第3四半期の合成ゲームのダウンロード数は前年同期比141%増となり、約6200万ダウンロードを記録し過去最高となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響に加え、MeetJoy Studioの犬を題材にした『Puppy Town – Merge』(現在はストアで非公開)のヒットがダウンロードを促進させた。

▲コロナ禍以降(青背景のエリア)の両ストアでの合成ゲームDL数 ※アイコンは『Puppy Town – Merge』

 2022年上半期、米国の合成ゲームにおける消費者支出は約1億7000万ドル(約233億円)で、世界の合成ゲーム売上全体の62%を占めた。これは、次ぐ英国市場の11倍にものぼる消費額。人気タイトルは『マージドラゴン』(Merge Dragon!)、『エバーマージキングダム』(EverMerge)、『コンビマンション』(Merge Mansion)といった作品で、多くの地域でTOP3にランクインしている。

▲地域別、合成ゲームの売上高 ※美国=米国
▲エバーマージキングダム

 ダウンロード数においても米国が最大市場となり、全世界での合成ゲームの19%を占める数値。次いで、インドが517万ダウンロードで2位となっている。そのほか、ブラジルやロシアなどでも人気となっている。

地域別、合成ゲームのダウンロード数

 タイトル別では、2020年から2022年上半期にかけて『マージドラゴン』がセールスランキングの首位を維持。一方で『コンビマンション』はダウンロードランキングにおいて、2020年の8位から2022年上半期に2位へと大きく上昇。 2021年11月にリリースされた『マージカウンティ』(Merge County)は20以上順位を上げているなど、ランキングの順位変動が激しくなってきている。

▲年別、合成ゲームのセールスランキング
▲年別、合成ゲームのダウンロードランキング

 『Merge County』は、タウン内の同じ素材や建物を合成して街づくりをしていく、タウンシミュレーションとマージパズルを組み合わせた作品。同作はセールスランキングでも8ランクアップの急成長を遂げている。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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