異例の早さでチャンネル登録者100万人突破。キレ芸で視聴者を魅了する「SAWAYAN GAMES / サワヤン ゲームズ」解説

 今回特集するゲーム実況者チャンネルは、異例の早さでチャンネル登録者100万人を突破した期待の新星「SAWAYAN GAMES / サワヤン ゲームズ」です。

 同チャンネルでは、2020年2月に最初の動画が投稿されました。つまり、登録者100万人を約1年10カ月で達成したことになります。最近では、芸能人のYouTube進出が顕著で、登録者100万人は早々に突破することもありますが、芸能人でもない彼が0から知名度を上げて、この数字にたどり着くのは”異例の早さ”といっても差し支えないでしょう。

 また、YouTube 日本版公式ブログが発表した「2020年の一年間でチャンネル登録者数を伸ばしたチャンネルランキング」でも5位にランクイン。さらに『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』にて地上波バラエティにも出演し、同番組の公式YouTubeにアップされている回の視聴数は、2021年11月地点で395万回を突破しています。

▲動画はこちらより

 

ハイスペック兄弟による、ハイテンションゲーム実況

 兄のトカチョフ・サワさんと、弟のトカチョフ・ヤンさんによるウクライナ人の兄弟で活動しており、ゲームチャンネルである「SAWAYAN GAMES / サワヤン ゲームズ」では、主に兄のサワさんがメインで実況を行い、弟のヤンさんは一緒にプレイするゲームや企画などで登場します。

▲画像右が兄のトカチョフ・サワさん、画像左が弟のトカチョフ・ヤンさん。

 サワさんは、整った顔立ちや高い身長に加え、日本語、ロシア語(ウクライナ語含む)、英語が堪能というマルチリンガルであり、慶應義塾大学 環境情報学部卒業という学歴、さらにバスケットボールも得意というハイスペックな人物です。

 そんな彼が、どのようなゲーム実況をするのかというと……なんと、ひたすらキレながらプレイするという「キレ芸」です。

 チャンネルの動画を見てみると、さまざまなタイトルをプレイしていることがわかりますが、動画数や再生数を見るとやはりレースゲーム『マリオカート8 デラックス』が人気を博しており、動画内ではほぼ毎回、してやられた相手や自分のプレイに対してブチ切れています。このリアクションがまた面白い。

 その雰囲気は、ニコニコ動画が普及し、ゲーム実況というジャンルができ始めたころのゲーム実況者の気配を感じるほど。それもそのはず、サワさんは元祖キレ芸ゲーム実況者としておなじみであるもこうさんをリスペクトしており、「東欧のもこう」を自身のキャッチコピーとしているのです。

 今日も豪快な叫び声と共に、軽快な台パン(ゲームでうまくいかなかった際に、机や台などを叩くこと)の音がこだましていることでしょう。台パンするための台まで用意して実況に臨んでいるのですが、その威力がとてつもなさすぎて、なんと台を壊してしまうなんてこともあったとか。彼の全てを破壊しつくす台パン芸は、一見の価値があります。

 『マリオカート8 デラックス』のレーティングはかなり高めであり、動画を見てもわかる通り、類まれなプレイスキルを持っています(キレ芸と台パンによって、負けている印象が強くなってしまいがちですが……)。

 また、彼の『マリオカート』動画の際に必ずと言っていいほど見られる「確定演出」というものがあります。これは、これから1着になるレースにて付けられる演出で、軽快なBGMと共にサワさんが天使化したりします。

 1着を取れるかどうなのか先にわかってしまうので、一見ネタバレなわけですが、これがなんともクセになる。インターネットミームのように、一度知ってしまったら頭から離れない盛り上がり方をうまく演出しており、視聴者にはおなじみの流れとなっています。

 ちなみに、メインとなる『マリオカート』の実況動画は10~20分ほどの長さで、尺的にも見やすくなっています。ほかのタイトルもやや短い時間の動画が多く、長時間配信が増えつつあるYouTubeのゲーム実況の中で、古き良きスタイルを保ち続けています。

 サクッと楽しめる実況動画は、広い層に見られるうえに入りやすく、多くの新規リスナーに見られるきっかけになっているのかもしれません。さらに長く見たい場合は『バイオハザード RE:2』といった若干長めのゲームもプレイしているので、見るタイトルには事欠かないでしょう。

 定期的に登場するヤンさんも、サワさんに負けず劣らずのハイスペックなイケメンであり、良いアクセントとして実況をさらにユニークにしています。特に一緒にプレイするタイトルでは、その仲の良さがうかがえるものが多い印象です。挨拶のたびにヤンさんが驚くのも、お決まりになっています。

 ちなみに、メインチャンネルは「SAWAYAN CHANNEL / サワヤン チャンネル」のほうで、こちらではゲーム以外の企画を投稿しています。実は、ゲームチャンネルと合同の企画などもあるので、併せてみるとより深く楽しめるでしょう。

 

インパクトバツグン!YouTuberらしい企画力

 サワさんは、ゲーム中に興奮しすぎて気絶しかけたりなど、常に実況に全力投球。とにかく大声を出す実況スタイルですが、声を張るということは、そのぶん声帯へのダメージも大きくなってしまうものです。2021年11月には、完全に声が出なくなってしまうほど、のどの調子が悪くなってしまいます。

 しかし、これを逆手に取った、ひたすら喋らずに『世界のアソビ大全51』でルドーをプレイする動画は、大声でリアクションを取るいつもの動画とは違うギャップがまたシュールで、思わず笑わされてしまいます。

 このように、いわゆる「YouTuberらしい」インパクトのある企画を実施することにも定評があります。たとえば、いつもプレイしている『マリオカート』でも、アイテムによる攻撃を喰らうたびにウォッカのショットを飲んで大変なことになったり、メインチャンネルの動画になってしまいますが、コントローラーに接着剤を付けて一生ゲームをさせてみたなど、体を張った企画もいとわずに、常に面白い企画を視聴者に提供し続けています。

 

コラボ企画に神回満載!視聴者を引き付ける距離感が上手い

 サワヤンのふたりはそのフットワークの軽さからコラボ企画にも積極的であり、はじめしゃちょーやスカイピースをはじめ、さまざまな大人気YouTuberやタレントなどとのコラボを実施。相手がどんな人物でも、相変わらずのハイテンションぶりを安定して披露してくれます。

 そのはっちゃけぶりが顕著に発揮されているのが、プロ総合格闘家の朝倉未来さんのコラボ企画。「路上の伝説」とまで言われるほどの強さを誇る彼を相手に、終始いつものテンションで煽り続けるという、いつもの雰囲気を頑張って保ちつづけていましたが、本人曰く「怖かった」とのこと。

 メインチャンネルもしかりですが、人気YouTuberとのコラボにかなるりポジティブなことも、広い層に認知されることに繋がっていると感じられます。キレ芸にばかり目が行きがちですが、ゲストには敬意を払っているのが視聴者からでもわかってしまうなど、根の人の好さがにじみ出ていることも、人気の秘訣なのでしょう。

 また、常に視聴者参加型のプレゼント企画や『マリオカート』の大会を実施していたりなど、視聴者=デスターとのつながりを大事にしていることがうかがえます。

 なかでも、動画はじめの挨拶にて、視聴者から募集した学校の名前を読み上げるというものがあります。「もし依頼して、自分の母校が呼ばれたら」……そう考えると、学生の視聴者からしてみると、たまらない体験なのではないでしょうか。

 

まとめ

 ここまで、「SAWAYAN GAMES / サワヤン ゲームズ」についてまとめてきましたが、ゲーム実況というジャンルの視聴者の増加に合わせて、人を選ぶということでやや縮小気味であった「キレ芸」をメインとするゲーム実況者ということで、一周回って新鮮さを感じますし、合う人にはとことん合うチャンネルになっているのではないでしょうか。もし気になった方は、是非動画を再生して、鳴り響く台パンを聞きに行ってみて下さい。

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寺村 一也(Kazuya Teramura)
ライター。ゲームに関連した書籍・WEBメディアで記事を執筆する傍ら、ゲーム実況・VTuber文化にも精通。幼少期からゲームを遊ぶ時間に制限があったものの、説明書や攻略本など関連書籍を読み漁りゲームの魅力に触れていく。その経験からプレイ以外の「観て楽しむ」という実況文化を学ぶようになる。

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