6期生の登場やさらなる海外展開。イベントや企画まで、ホロライブ・プロダクション全体の2021年を振り返る

 カバー株式会社が運営するバーチャルYouTuber(以下、VTuber)事務所であるホロライブ・プロダクション。女性バーチャルタレントが展開する「ホロライブ」を中心に、音楽レーベルである「イノナカミュージック」、男性グループの「ホロスターズ」に加え、海外で展開する「ホロライブインドネシア」や「ホロライブEnglish(以下、ホロライブEN)」などが含まれる。

 バーチャルYouTuberグループの中でも、所属するメンバーはアイドル的な存在であり、国内外問わず世界中のリスナー層を集めており、業界のなかでもトップクラスの人気を誇るグループだ。公式サイトによるとYouTubeで約5,000万人のファンがおり、それは所属メンバーのYouTubeチャンネル登録者数を見ても明らかだ。

 

 

 そんなホロライブ・プロダクションが2021年に展開した事柄といえば、まだ記憶にも新しいホロライブ6期生「秘密結社holoX」のデビューをはじめ、コロナ禍の情勢に負けないよう、オンラインの存在である強みと、オフラインでしかできないタイアップ企画など、さらに活動の幅を広げている。

 本記事では、全体的なイベントやライブなどからホロライブ・プロダクション全体の1年を振り返っていく。

 

1月【トピックス】

・年末特別番組「年末ホロライブ ~ゆくホロくるホロ2020~」を年またぎで開催
・湊あくあ氏、宝鐘マリン氏、森 カリオペ(もり・かりおぺ)/ Mori Calliope氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・尾丸ポルカ氏、獅白ぼたん氏、雪花ラミィ氏による3Dお披露目配信実施

 2020年12月22日~23日に開催されたライブイベント《hololive 2nd fes.『Beyond the Stage』》での盛り上がりをそのままに、年末特別番組「年末ホロライブ ~ゆくホロくるホロ2020~」を年またぎで開催。元日には8名のメンバーが、お正月衣装を披露した。

 また、5期生としてデビューした3人の3Dお披露目配信が1月中に順次行われ、後述するライブに向けて、着々と準備されていたことがうかがえる。

 

2月【トピックス】

・《hololive IDOL PROJECT 1st Live.『Bloom,』》が開催
・異世界創造プロジェクト『ホロライブ・オルタナティブ』始動
・『魔界戦記ディスガイア6』にてゲーム内コラボが実装
・雪花ラミィ氏による「ラミィの日本酒づくりプロジェクト」始動
・「ネットおしゃべりフェス on バレンタイン ホロスターズ」が開催
・赤井はあと氏、桐生ココ氏、Watson Amelia / ワトソン・アメリア氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破

 2月には、初の全曲オリジナルライブ《hololive IDOL PROJECT 1st Live.『Bloom,』》が開催。情勢によりオンライン開催にはなってしまったものの、普段見られないようなメンバーたちの全力のライブを披露、Twitter世界トレンド1位など非常に大きな盛り上がりを見せていた。

 さらに『ホロライブ・オルタナティブ』では、アニメや漫画などのマルチメディアを通じて、通常の配信では見ることのできないメンバーたちの姿を描くという、画期的なプロジェクトを展開。5月に公開されたディザーPVは、2021年12月時点で730万回再生を記録しており、そのクオリティを見ればこの再生数にも納得だろう。

 

3月【トピックス】

・『ポケモン ソード・シールド』の大会「ホロポケカップ」が、ニコニコ生放送にて開催
・『ラクガキキングダム』にてコラボイベントが開催
・大空スバル氏による「大空スバルと1対1おはなしイベント!」が開催
・株式会社カプコンの著作物に関する、包括的使用許諾契約締結
・潤羽るしあ氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・夕刻ロベル氏による3Dお披露目配信実施

 3月には、株式会社カプコンとの包括的契約に加え、『ポケットモンスター ソード・シールド』による大会「ホロポケカップ」の開催など、ゲームに関してのトピックスがやや多くあった。

 また5月にはスクウェア・エニックスとの包括的契約もされており、リスナーが安心して見られるように、良い方向に進んでいることがうかがえる。また1年を通して多くの案件やコラボ配信が実施されており、インフルエンサーとしての影響力の強さがわかる。

 

4月【トピックス】

・ホロライブENメンバーのミニキャラ姿がお披露目
・《AZKi 7th LiVE『Stand at the crossroads』》が開催
・白銀ノエル氏、さくらみこ氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・桃鈴ねね氏、猫又おかゆ氏による3Dお披露目配信

 4月には、エイプリルフール企画の一環として、ミニキャラになったホロライブENメンバーたちの姿での配信が行われた。その時のサイズのまま3Dになった姿が9月に公開されており、大きな話題を呼んでいた。

 また、ここまでのトピックスをみてもわかる通り、毎月のようにチャンネル登録者数が100万人を突破するメンバーが出ているという、他のYouTuber・VTuber事務所ではなかなか考えられないような水準の数値となっている。

 

5月【トピックス】

・《hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」》が開催
・スクウェア・エニックスと包括的契約を締結
・ゲーム情報バラエティ番組『ゲームショップ◯△(まるヤマ)駅前』スタート
・内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」参画
・Ninomae Ina’nis/一 伊那尓栖(にのまえ・いなにす)、Takanashi Kiara/小鳥遊 キアラ(たかなし きあら)のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破

 5月には、ホロライブ1期生によるデビュー3周年ライブ《hololive 1st Generation 3rd Anniversary LIVE「from 1st」》が開催。活動から3年を経てもいまだファンを増やし続けている様子は、コンテンツとしての大きさを思わせる部分だ。

 また、内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」へも参画。「オンラインコンテンツの特性を活かした、コロナ禍における地方創生の取り組みを進める」ということで、VTuberというオンラインの存在の普及率と、その重要さというのがわかる取り組みだ。

 

6月【トピックス】

・湊あくあ氏と獅白ぼたん氏が『レッドブル・バーチャル・アンバサダー』に就任
・湊あくあ氏、大空スバル氏、桃鈴ねね氏による新ユニット「NEGI☆U」結成。1stシングルがTVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』エンディングテーマに起用
・株式会社オーディオストックが運営する、音の流通プラットフォーム「Audiostock」と連携、所属タレントへ楽曲提供開始
・《AZKi対バン企画「LAST V STANDiNG vol.3」》が開催
・夏色まつり氏、星街すいせい氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・ホロスターズ、活動2周年および所属タレント累計チャンネル登録者数100万人突破

 6月には、TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』エンディングテーマに、新ユニット「NEGI☆U」による楽曲が採用された。これを皮切りに……というわけでもないのかもしれないが、この頃からアニメ関係やゲームとのタイアップに加え、声優としての出演などが増加したようにも思える。

 

7月【トピックス】

・桐生ココ氏がホロライブ・プロダクションを卒業
・湊あくあ氏と獅白ぼたん氏がイベント「Red Bull 5G」の公式応援団として参加
・ホロライブENがオンラインコンベンション「Anime Expo Lite 2021」に参加
・大空スバル氏、百鬼あやめ氏、天音かなた氏のYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・Gawr Gura(がうる・ぐら)氏がYouTubeチャンネル登録者数300万人突破
・「Project: HOPE」所属のVSingerIRyS(アイリス)氏がデビュー
・影山シエン氏、荒咬オウガ氏による3Dお披露目配信実施

 7月にあった大きな出来事といえば、やはり桐生ココ氏の卒業だろう。2020年にはYouTubeのスーパーチャットランキングで世界1位を記録し、海外での人気を増やしたことでさらにリスナーの層を大きく拡大するなど、人気と実績両方を備えていただけに、卒業を惜しむリスナーも多くいた。

 その様子は、7月1日に行われた卒業ライブで見られ、とてつもない同時接続者数を記録しており、改めて彼女の影響力の大きさを改めて証明することとなった。

 

8月【トピックス】

・新プロジェクト『hololive ERROR』が始動
・プロ野球パシフィック・リーグ6球団とのコラボが実施
・ホロライブEN、「HOLOLIVE EN 2021 VTUBER TOUR」として北米イベントに出演
・ホロライブEN、『hololive English -議会-』始動。新メンバー5名がデビュー
・アルランディス氏による3Dお披露目配信実施

 8月には、新プロジェクトである『hololive ERROR』が始動。ホラーをコンセプトに独自のドラマを展開していくという、夏に合わせた斬新な企画として話題を呼んでいた。またホロライブENでも、新メンバーの登場や北米イベントへの出演など、活動を大きくしていっている様子がうかがえる。

 

9月【トピックス】

・公式オンラインショップがオープン
・富士急ハイランドとのコラボを実施
・ばくだん焼本舗とのコラボを実施
・TCG『ヴァイスシュヴァルツ』に参戦。トライアルデッキ全7種が発売
・天音かなた氏、常闇トワ氏と『ディープインサニティ アサイラム』がタイアップ
・湊あくあ氏、宝鐘マリン氏、一伊那尓栖氏、がうる・ぐら氏による混合ユニット『UMISEA』結成。オリジナル楽曲『浸食!!地球全域全おーしゃん』をリリース
・《AZKi 8th LiVE「Rewind & Reunion」》が開催
・花咲みやび氏、岸堂天真氏による3Dお披露目配信

 9月のおおきな出来事としては、公式オンラインショップのオープンや、富士急ハイランドやばくだん焼本舗コラボ、ゲームとのタイアップ企画など、コラボ企画を多数展開。また、新たなライブの告知やCD発売などの告知が多くされた月でもあった。

 

10月【トピックス】

・《角巻わため 1st Live「わためぇ Night Fever!! in Zepp Tokyo」》が開催
・《Hoshimachi Suisei 1st Solo Live “STELLAR into the GALAXY”》が開催
・『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』とのゲーム内コラボが実施
・『Marvel’s Guardians of the Galaxy』とのコラボ企画が実施
・『D4DJ Groovy Mix』にて、ホロライブ楽曲が追加
・『ヴァイスシュヴァルツ』と『Reバース』によるイベント「ホロライブプロダクションフェスティバル」が開催
・戌神ころね氏と、日常侵食ホラーゲーム「つぐのひ」とのコラボ
・信州 油屋清右衛門とのコラボにより、大空スバル氏をモチーフとした『スバルのそば』が販売開始
・獅白ぼたん氏がYouTubeチャンネル登録者数100万人突破
・奏手イヅル氏による3Dお披露目配信実施

 リズムゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』や、マーベル原作の『Marvel’s Guardians of the Galaxy』、ホラーゲーム『つぐのひ』など、「TGS2021 ONLINE」が開催されたこともあわせて、10月はコラボ案件の多い月となっている。また、2022年に発売予定の『リトルウィッチノベタ』に声優として参加することが発表されたのも、この月だ。

 

11月【トピックス】

・ホロライブ6期生《秘密結社holoX》として5名のライバーがデビュー
・『Minecraft』を使用した「ホロライブ大運動会2021」hが開催
・メタバース展開のひとつであるサンドボックス・ゲーム「ホロアース」の情報が公開
・《HOLOLIVE FANTASY 1st LIVE FAN FUN ISLAND》が開催
・『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』シリーズテーマソングを、星街すいせい氏が担当
・『CARAVAN STORIES』と宝鐘マリン氏がコラボ
・宝鐘マリン氏とコラボしたカスタムPCが、ELSAより発売
・イベント「よこすか海のアニメカーニバル」に、湊あくあ氏が公式アンバサダーとして参加
・ホロライブEN、アメリカ東海岸最大級アニメコンベンション「Anime NYC」に参加。在ニューヨーク日本国総領事館とコラボレーションが決定
・ホロスターズが、大型イベント「アニメイトガールズフェスティバル(AGF)」に出展

 11月での出来事としては、やはりホロライブ6期生「秘密結社holoX」のデビューが大きいだろう。デビュー告知ツイートは13.4万いいねを超え、各メンバーの登録者も飛躍的に伸びており、ホロライブプロダクションの事務所としての大きさ、そしてメンバーのユニークさや配信のうまさを再認識させられる。

 また、前述した『ホロライブ・オルタナティブ』のプロジェクトの一環として、メタバース展開のひとつであるサンドボックス・ゲーム『ホロアース』の情報公開や、在ニューヨーク日本国総領事館とコラボレーションも決定など、活動の幅をさらに拡大している。

 

12月【トピックス】

・「東京スカイツリータウン(R)」とのコラボが開催
・「パシフィック×ホロライブレーシングプロジェクト」が始動
・ホロスターズ初の全体ライブ《HOLOSTARS 1st ACT 「JOURNEY to FIND STARS!!」Supported By Bushiroad》が開催
・アステル・レダ氏による3Dお披露目配信実施

 12月には、多数のタイアップコラボに加え、ホロスターズによるライブ《HOLOSTARS 1st ACT 「JOURNEY to FIND STARS!!」Supported By Bushiroad》の実施、初となる全体イベント《hololive SUPER EXPO 2022》および《hololive 3rd fes. Link Your Wish》などのリアルイベントの開催も告知。2022年もライブ・イベントの展開もさらに広がりを見せていくことがうかがえる。

 また年末にはオリジナルクリスマスツリーを秋葉原UDX アキバ広場に設置、オリジナル楽曲と連動した特別なイルミネーションも実施するという、ユニークな施策も行っていた。

 

まとめ

 今回の記事で載せた以外にもさまざまなタイアップ企画を実施している。他のVTuver事務所と比べても、リアルスポットや店舗などとのコラボが多いという特徴があり、インフルエンサーとして、オンラインだけにとどまらない影響力を余すことなく発揮していることがわかる。

 2022年も、さらなる躍進を遂げることになるだろう。

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寺村 一也(Kazuya Teramura)
ライター。ゲームに関連した書籍・WEBメディアで記事を執筆する傍ら、ゲーム実況・VTuber文化にも精通。幼少期からゲームを遊ぶ時間に制限があったものの、説明書や攻略本など関連書籍を読み漁りゲームの魅力に触れていく。その経験からプレイ以外の「観て楽しむ」という実況文化を学ぶようになる。

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