NetEaseは8月18日、2022年第2四半期(4~6月)の会計監査前決算を発表した。
第2四半期、全体の売上高は232億人民元(約4,655億円)で前年同期比12.8%増、総利益は129億元(約2,589億円※)で同15.7%増、営業費用は80億元(約1,607億円)で7.6%増となった。そのうち、ゲームおよび関連サービスが特に好調となり、同分野の売上高は181億元(約3,633億円)で前年同期比15%増を記録している。
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同じく中国大手のテンセントなど、多くの企業がゲーム事業における減収を報告している中、NetEaseは増収に至った。
発表によると『夢幻西遊』(Fantasy Westward Journey)や『IdentityV 第五人格』などのタイトルが引き続き成功したことに加え、6月にリリースされた『ディアブロ イモータル』のヒットが大きく寄与。同作は米国、韓国、日本など各国で注目を集め、リリース後2週間で約33億円の売上を記録(関連記事)するなど、グローバルで成功を収めた。
なお、中国でのリリースは少し遅れた7月25日に行われており、同国での大ヒットが反映されるのは第3四半期以降になると見られる。
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NetEaseは今後、中国の社内チームに加え、日本、カナダ、米国、そして将来的には他の地域に自社スタジオを設立する計画で、グローバルに向けて次世代の最高品質のゲームを開発していく方針。
同社は2022年、特にコンシューマ向けタイトルで著名なクリエイターとの提携、および海外スタジオの設立を推進。中国国内でのゲーム規制の背景もあり、海外事業に活路を見出している。
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