『プロセカ』は10代、20代の若年層から大きな支持を集める

 ゲームエイジ総研は、2020年9月に配信をスタートし、安定してセールスランキング上位を維持し続けているリズム&アドベンチャーゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』のユーザーデータを公開した。

 

安定したアクティブユーザー数を維持

 『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下、プロセカ)』は「初音ミク Project DIVA」シリーズを手掛けているセガと、株式会社Colorful Paletteとの協業による、iOS/Android向けリズム&アドベンチャーゲーム。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した歌声合成ソフトウェアで、バーチャル・シンガーとしても活躍する「初音ミク」も登場する。

 本作のウリは有名ボカロPが手掛ける楽曲が楽しめるリズムパートと、カラーが異なる5つのユニットのストーリーが楽しめるアドベンチャーパートという2つの大きな魅力から多くのファンを獲得しているゲーム。

 アクティブユーザーの推移をiGageで見ると配信の翌週の10/5週に121.7万人をピークに、減少傾向だったが、最も低下していた12/14週でも85.3万人。そしてボカロPのOrangestar氏、40mP氏の楽曲追加や豪華なログインボーナスの配布をはじめとする年末年始のイベントで再度アクティブユーザー数が増加し、12/28週には104.5万人を記録した。配信開始からのアクティブユーザーの平均は98.7万人/週となっている。

 

10代、20代の若年層から大きな支持を集める

 続いて配信後1ヵ月間のデイリーアクティブユーザー数と、直近1ヵ月間のデイリーアクティブユーザー数を見ていく。配信後1ヵ月間のデイリーアクティブユーザー数を見ると、平均70.81万人/日、直近1ヵ月間のアクティブユーザー数は減少しているものの平均56.47万人/日と非常に高い数字をキープしている。

 次にユーザー構成を見てみると、最も多いのが10代女性で、10代男性、20代女性と続いた。配信後1ヵ月と直近1ヵ月で比較すると、10代女性が32.1%から33.2%、20代女性が18.8%から19.7%と、女性若年層のユーザー比率が上昇している。一方10代男性で25.7%から23.1%、20代男性で14.3%から12.6%にユーザー比率が低下しており、新しいゲームが配信されるとそちらに移動する若い男性層は回遊している傾向と言えるだろう。

 また1日のプレイ時間は1時間以上が最も多く26.8%、次いで3時間以上が23.2%と、腰を据えてプレイしているプレーヤーが多いことがわかる。【グラフ④】曜日別アクティブユーザー数を見ると、休日である日曜や祝日よりも月曜日、木曜日、土曜日など平日のアクティブ数が多い傾向が見られた。

 続いて、本作をプレイしているユーザーが他にどんなアプリを利用しているのかについて。

 最もプレイされているゲームアプリは『ディズニー ツイステッドワンダーランド』で本作のユーザーの23.1%が並行してプレイしている。次いで『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』で22.1%となっていた。本作ユーザーは音楽ゲームとの親和性が高いことがここからわかる。

 続いてアプリゲーム以外のエンタメアプリについて。最も利用されているのは『YouTube』で94.2%、続いて『Twitter』が83.8%、『Instagram』が41.1%と続く。本作のユーザーはエンタメやSNS系のアプリ平均で9.02個のアプリを平行して利用しており、これは他のゲームアプリに比べても高い数字になっている。エンタメ系アプリ、SNS系アプリの活用が活発な層であることがわかる。

 

ストアのレビューも平均4以上と高評価をキープ

 App StoreとGoogle Playでの評価も非常に高いのが本作の特徴だ。App Storeでは25万件以上のレビューが投稿されており5点満点中4.8点の評価、Google Playでは3万件のレビューが投稿されており5点満点中4.4点の評価を得ている。

 特にユーザーから高い評価を得ているのはボカロ楽曲が楽しめるリズムゲームパートと、オリジナルストーリーが楽しめるアドベンチャーパートだ。

 リズムゲームパートでは「とにかく音ゲーとして楽しい」、「人気の曲から少し昔の曲まで幅広く扱っていてプレイしていて楽しい」といったコメントが見られ、アドベンチャーパートでは「1つ1つのストーリーの話が深く、読んでいてドキドキする」、「オリジナルキャラの子達はみんな個性があって、知らない声優さんばかりでしたが演技も違和感なく、キャラかぶりもありません。みんな可愛い」といったコメントが寄せられていた。

 本作は、リズムゲームパート、アドベンチャーパート、それぞれどちらかだけでは成り立たず、2つが融合することでお互いの魅力がさらに増したことで、ユーザーからの高い評価を得ている。そのユーザーは、様々なエンタメアプリを利用している若年女性ユーザーの中心となっており、プレイ時間の長さからもコミットメントの高さが窺え、今後のポテンシャルも非常に高いタイトルであることがわかる。

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